内容説明
保険を理解するための基礎知識、競争激化で再編が進む業界動向をやさしく解説。社会保険、医療保険、年金保険など、公的保険制度の仕組み、問題点についてもふれています。民営化に向けて動き出した簡易保険が、保険業界に与える影響を明らかにします。保険会社の相次ぐ経営破綻、生損保の融合の動きなど、激動する業界の背景を分析します。
目次
1 経済システムとしての保険の仕組みと特徴(経済的保障を提供する保険;なぜ生命保険と損害保険に分かれているのか ほか)
2 生命保険―信頼回復が急務(自助努力と生命保険の発達;生命保険は基本モデルの組み合わせ ほか)
3 損害保険―多様化への対応が課題(富の蓄積と損害保険の発達;シンプルな損害保険の基本モデル ほか)
4 共済と公的保険―問われる存在意義(協同組合保険としての共済;さまざまな役割を担う公的保険 ほか)
5 急激な環境変化に保険はどう対応するか(規制緩和と競争激化;簡易保険の民営化 ほか)
著者等紹介
真屋尚生[マヤヨシオ]
1945年岡山県に生まれる。1968年慶応義塾大学商学部卒業。1973年同大学大学院商学研究科博士課程修了。1983年英国オックスフォード大学客員研究員(~85年)。1992年商学博士号取得。現在、日本大学商学部教授。オックスフォード大学客員研究員。著書に『保険理論と自由平等』(東洋経済新報社、1991年、吉村賞受賞)など
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