内容説明
資産格差を極度に拡大、いまや日本社会最大の病理と化した地価高騰。土地問題の解決なくしては日本経済の未来はない。高度成長期以来の地価・税制の精緻な分析の上に、大胆にして現実的な解決策を提示する。
目次
第1章 何が土地問題なのか
第2章 土地問題の推移
第3章 地価の経済分析
第4章 土地課税の経済効果:理論的検討
第5章 土地税制の改革
第6章 土地政策とその評価
第7章 土地の証券化
第8章 日本経済の将来と土地問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
poku
6
土地は「労働」「貨幣」と同じような「特殊な財」の匂いがすると思い、土地を調べてみることに。とても良書なようで。 とても古い本ですが、土地の特性を細部まで分析し、数字にそこまで強くない自分でもわかりやすいロジックで結論まで導いてくれます。2015/08/28
人生ゴルディアス
3
実に面白かった。個人的に白眉は「地価高騰は土地利用率を下げ」「利用効が下がれば地価は高騰し」「高騰は投機資金を呼び寄せさらに高騰する」の悪循環の説明。現在のマンション価格高騰をこの理論で完璧に説明できるやないかいとなった。2013年を起点に土地供給が減り続け、住宅価格はうなぎのぼりになっている。そしてこのドライバーだが、不動産クラスタで前々からホテル用地との競合が指摘されていたが、まさに2013年から訪日外国人が急増している。ということは、今は実需に支えられており、まだバブルですらない可能性が高い。2025/01/11
-
- 電子書籍
- パチプロハイエナ 6 ゴマブックス×ナ…