内容説明
三菱財閥重化学工業部門の、満州事変から敗戦に至る15年間を実証的に跡づけ、企業経営が戦争によってどう変わっていったかを多角的に分析した。
目次
序 第二次世界大戦と三菱財閥
第1章 戦時下の造船部門
第2章 航空機部門の経営(三菱航空機の成立と航空機生産;満州事変の勃発と技術開発)
第3章 戦車生産の変遷(戦時体制下の東京機器製作所と戦車生産;太平洋戦争と三菱重工業の戦車部門)
第4章 製鋼事業の拡大(三菱財閥と初期の製鋼事業;三菱製鋼の設立)
第5章 軽金属部門の伸長
第6章 化学工業部門の急展開(日本タール工業の創業;戦時体制期の日本化成工業;旭硝子と新興人絹の展開;三菱化成工業の成立;三菱化工機の発展;三菱石炭油化工業の展開)
第7章 本社部門の役割
第8章 資金調達
感想・レビュー
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rbyawa
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e215、そもそもこの本が作られたのは主編集者の方の還暦のお祝いに三菱関係の研究者たちが集まって論文集を作ることになり、会議を重ね、ということがあとがきにあってちょっと笑ってしまったんですが、微笑ましいな研究者! まあ中身は三菱財閥の中で戦中戦後に掛けて行われた企業再編や他企業の取り込みみたいな感じ、三菱重工と三菱合資に若干の不協和音があるような、とまでは辿り付いたものの、そこから先の資料があるわけでもない。うーん、やっぱり時代が時代だけに資料少ないですよね、金属加工や造船所が主な内容になっちゃってるな。2014/08/03
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