内容説明
自然と共生するための「新たなる発想」。自然は「渦」と「脈動の」エネルギーから生命を生み出す―水・樹木・土壌の神秘を探究し、数々の驚異的なエコ・テクノロジーを考案した「神秘のナチュラリスト」シャウベルガーの全貌を初めて紹介。
目次
第1部 もう一つの世界観
第2部 この世界はいかにして機能しているのか
第3部 水―生命の源
第4部 樹木という生物
第5部 自然との共働
第6部 エネルギーの革新
補遺
著者等紹介
バーソロミュー,アリック[バーソロミュー,アリック][Bartholomew,Alick]
ケンブリッジ大学で地質学と地理学を専攻した後、シカゴ大学の大学院課程を履修。アメリカで編集者として、レイチェル・カーソンの名著『沈黙の春』の刊行に携わる。20年以上にわたりヴィクトル・シャウベルガーの業績の研究を続け、その成果を『自然は脈動する―ヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察』にまとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gotomegu
12
「1オクターブ高く考えるべき」。目の前の事象のはるか先を見ている。最初は哲学書さながら。水は生命のほとんどを占めるもの。4℃になったときに最高の密度になる、らせん、浮力。太陽エネルギーとの関係、植物、土壌。一読しただけではとても消化しきれない。80年前にすでにここまで考えていたのが驚き。自然の理。今はデータがなくて感覚的なものでしかないけれど、科学がおいついてこれから証明されていきそう。2021/04/19
加納恭史
3
この本は主に水について語られています。著者は水の魔術師と言われるヴィクトル・シャウベルガーの水理論を詳しい解説しています。と同時に樹木や森林の役割を丁寧に説明しています。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」の警告に対する、一つの答であり、自然環境の回復の道筋を、水と森林と土壌の再生により、生物多様性を回復する指針を詳しく述べています。ことのような生物多様性を総合的に述べている本はめったにありまん。水、土壌、森林、植物、動物など、個別に分析する本はやたらとあるが、まとめが最も重要です。2021/09/01
A.I - Transition
1
水をどの科学者よりも知るヴィクトル・シャウベルガー。自然に即した数々の技術がなぜ広がなかったのか。それは今の科学や社会に受け入れられない全く別のベクトルを持ったものだったから。こういった本当に人類の為になる技術や知識は消されたり、埋もれていったのだなーとニコラ・テスラなどの例を知っていたので、この世界のパラダイムシフトが起こるのを願うばかりである。理科の教科書を読んでいるように、図とその解説が載っていて、文系のわたくしとしてはなかなか理解が出来なかった箇所もあったが、それでも読み応えがあり面白かった。2014/11/09
烏
0
自然は脈動する: ヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察 >>P324 「自由な人間は自由な大地からのみ育つ。母なる大地を犯す人間に故郷はない。なぜなら投機によって破壊された土壌では質の高い人種は生き残れないため、すなわち大地とのあらゆるつながりから切り離されているためだ。人類社会は、拠って立つ根を失えば滅びてしまう。」 渦巻きエネルギー・樹木とバイオコンデンサー・土を包む有機農法 2023/02/23