内容説明
『街道をゆく四十 台湾紀行』に「老台北」の愛称で登場し、司馬遼太郎から絶大な信頼を寄せられた著者が、日本統治時代や蒋介石統治時代の知られざる“台湾の真実”と現代日本人が失った“日本の心”を赤裸々に語る。
目次
第1章 台湾の恩人・司馬遼太郎
第2章 台湾近代化の礎を築いた日本統治時代
第3章 「二つの祖国」―「戦争」そして「終戦」
第4章 “祖国”の裏切り
第5章 日本人よ胸を張りなさい
著者等紹介
蔡焜燦[サイコンサン]
1927年(昭和2年)台湾中部・清水生まれ。台中州立彰北商業学校卒業。’45年(昭和20年)岐阜陸軍航空整備学校奈良教育隊入校。終戦翌年、中華民国に接収されたい台湾に帰国。第二の人生を体育教師と定めたが、のち転じて実業界に入り、航空貨物の取扱い、ウナギの養殖などの事業を手掛ける。現在“台湾のシリコンバレー”と呼ばれる新竹工業団地内にある半導体のデザイン会社偉詮電子股〓有限公司董事長(会長)。台湾財界では著名な人物である。日本ついで台湾と二つの祖国に生き、両国の真の友好を築くため東奔西走の毎日を送っている
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感想・レビュー
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ムカルナス
8
「老台北」と呼ばれた著者による日本統治時代から現代までの台湾史。日本の統治は台湾・朝鮮ともにインフラ整備や教育に多大な費用をつぎこみ内地と同等の水準にするという欧米の植民地支配とは異なるものだった。そのためか戦時には両民族とも日本軍への志願が殺到。しかし著者が日本で訓練を受けている時に敗戦となり、一転「戦勝国」側になる。呆然とする著者を尻目に朝鮮人は略奪し威張りだす一方で、連合国軍の一員となった著者にはおべっかを使うようになる。それも中国で王朝が替わるたびに新しい権力者に従属してきた民族の性なのか・・・・2023/09/29
袖崎いたる
6
えっぐいよ、この本。中国と台湾がごっちゃになってる人は読んで。ベツモノだってわかる。偏りはあるけど、むしろ偏っているからこそ深く胸を打つ。認識革命の一冊。2019/08/23
NOBUNAGAXXX
1
台湾にダムを作った八田興一さんの事を知りたいと探している内に手にした一冊。日清戰争後の日本統治下にあった時代から、現代までの台湾の変遷を綴る。太平洋戦争後、中国とされた時代に何があったのか初めて知りました。日本人として誇らしく思う。良き隣人として友好的にお付合いできれば何より。2016/02/09
NOBUNAGAXXX
1
台湾にダムを作った八田興一さんの事を知りたいと探している内に手にした一冊。日清戰争後の日本統治下にあった時代から、現代までの台湾の変遷を綴る。太平洋戦争後、中国とされた時代に何があったのか初めて知りました。日本人として誇らしく思う。良き隣人として友好的にお付合いできれば何より。2016/02/09
ともひろ
1
ずっと本棚に眠っていた本を引っ張り出してきた。意外と知られていない台湾の歴史。大戦後の中国国民党の台湾人への虐殺など初めて知りました。これからも、日本と台湾の友好関係が続けばいいのですが。2015/09/07
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