内容説明
遺伝子組み換え食品が食卓に上がり、臓器移植用のドナーカードが一般に配られ、個人の遺伝子情報が解析され、他人の卵子や受精卵の提供によって子をもつ時代にあっては、普通の人間にはどのような心の準備が必要なのか。人間の生と死や、人と人とのつながりの問題を、科学や科学者だけに委ねておいていいのか―日増しに強まるこの疑問を、しっかり検討し、答えを出そうとしたのが本書である。
目次
第1章 神を演じる前に
第2章 遺伝子操作による可能性
第3章 子供を選んで得るものとは?
第4章 人間はコピーできるか?第5章 多様性の世紀へ
第6章 “利巧なネズミ”はどこへ行く
第7章 スーパーマンの誘惑
第8章 夢の臓器は福音か?
第9章 医師と占い師