内容説明
戦後さまざまな政教問題を引き起こしてきた憲法20条の「政教分離」規定。果して宗教は国家から完全に切り離されぬばならないのか。気鋭の学者三人が、世界と歴史に照らして、日本における“あるべき政教関係”を綜合的に模索する。
目次
神道指令と戦後の政教問題(神道指令と日本国憲法;津地鎮祭訴訟と今日の政教問題)
欧米各国にみる政教関係(政教分離をめぐる幻想;イギリスの政教関係;西ドイツの政教関係;フランスの政教関係;アメリカの政教関係;宗教対立から宗教和解へ)
近代の皇室祭儀と国家神道(国家神道とは何か?;皇室祭祀の原点と神社の祭祀;国家神道の成立とその正体)