出版社内容情報
イタリアの伝統刺繍「プント・アンティーコ」の日本初の技術書。プント=ステッチ、アンティーコ=古代の、との名を持つこの刺繍は、布の織り糸を数え、糸を抜いてかがりを入れるドロンワークやハーダンガー刺繍の祖であると伝えられています。幾何学模様のステッチは、まるで石の彫刻のような美しい刺繍作品に仕上がります。かつて職人から職人へと技術が口伝で伝えられる中で、一度は「美しすぎて誰にも教えたくない」と、その文化が途切れかけたこともありました。伝統文化を復興するため、現地で普及に努めているブルーナ・グッビーニ女史に師事した著者が、日本の皆さまに丁寧な写真解説でお届けします。本から離して使える大判図案つき。
目次
プント・アンティーコの歴史とこれから
イタリアからの手紙
作品A~T
プント・アンティーコの基礎
図案と作り方
著者等紹介
いがらし郁子[イガラシイクコ]
1955年・香川県生まれ。幼少の折より編み物や刺繍を楽しむ。一念発起して40歳からイタリア語を学習。オートクチュールデザイナーとしてイタリアに生地を買い付けに行った際、ミラノ・モンテナポレオーネ通りにあった「イエズラム」というリネンショップの店主から、イタリア刺繍の存在を教わった。現在ではボローニャ・プント・アンティーコ協会の日本支部代表を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。