出版社内容情報
古今東西の装飾デザインを独自の視点で読み解くその道の専門家による解説書。豊富なビジュアルで、見て、読んで楽しめる。
目次
貴婦人と淑女の「薔薇」―フレンチ・ロココから日本のモダン・キモノへ
「黄金の麦」とラマス祭―豊穣の文様と乙女
ウィリアム・モリスと文様の花園―中東・インド・中国との出合い
成長とメタモルフォーゼ―ゲーテの「植物変容論」からルンゲ、グリムまで
大自然の精霊「鹿」―北方ユーラシア世界の動物信仰
ミツバチ文様を愛した皇帝―美の蜜源を求めて
いのちを包む布と装飾―ベビー服からウェディング・ドレスまで
「夢二の女性」とアール・デコ―藍への愛
「結び」と「組紐」のケルト文様―無限につなぐ装飾
生命の樹―ユーロ・アジア世界の樹木信仰〔ほか〕
著者等紹介
鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
美術文明史家。多摩美術大学教授・同芸術人類学研究所所長。ケルト芸術文化を始めとしてユーロ=アジアの装飾デザイン研究に従事。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。処女作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房)で我が国のケルト文明芸術理解の火付け役となる。西はアイルランドから東はウクライナまで「ケルト文明」を探査。ウズベキスタンや内モンゴル、シベリアから日本に至るユーラシア文明の「装飾・デザイン交流史」を追跡中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
51
美しいカラー図版とともにデザインの意味、秘密を解いていきます。著者の文章、読み進めていくほどに情熱や広がりを感じます。装飾に秘められた神話や伝説、西洋と東洋を繋ぐもの。表紙を飾る美しいポンパドール侯爵夫人の絵も何度も観ているはずなのに著者の語りにより新たな広がりを得られるのです。図版は、西洋や東洋の美術作品が広範に取り上げられていて、それとともに手芸作品や身近なものもあり、そこに秘められた願いにも驚かされます。気楽に手に取って読むのにもふさわしいし、読んで気になった部分を深めるのにもふさわしい内容です。2023/04/07
さとちゃん
5
手放すと決めたので再読。手放す決心がぐらつく。「装飾デザイン」に秘められた意味と物語をよむ、とあるように、30のテーマに沿って解説がなされている。図版が豊富で、パラパラと眺めるだけでも楽しい。2024/11/08
paxomnibus
1
自分の好きで実際に鑑賞してきた作品が幾つも取り上げられているのにニヤリとした。これまで自分が見てきたものが無駄にならず、読書でこのように生きてくるとは♪ 装飾というものには子どもの頃はまるで興味がなく、虚飾であり無駄であり浪費なのだと思い込んでいた。そんなものはなくても人間は生きていけると。確かに生きてはいける、生存という意味では。だが暮らしはどうだろうか? 季節ごとに咲く花々に心が躍るように、生活の中に美があれば人間は嬉しいのだ。それが装飾が生まれ長く受け継がれた理由なのだろう。装飾は民族の文化なのだ。2020/09/08
こっけ
0
全くのデザイン初心者なものの、図書館でその綺麗さと紹介されている内容の幅広さに惹かれて借りてみました。面白い。その模様や象徴が大切にされてきた背景、そこから現代や日本への繋がりが丁寧に分かりやすく解説されていて、ゴ○ィバのロゴといい、今までと違った視点で色々なデザインを楽しむきっかけになる本だと思います。デザインや美術の知識が無くても楽しく読めました2025/06/14
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