内容説明
国内外から貴重な標本を集めたこれまでにない美しい化石の本。
目次
1章 きらめく化石(虹色のきらめき;結晶のきらめき ほか)
2章 白やかな化石(白やかな歯;白やかな殻 ほか)
3章 漆黒の化石(漆黒の骨;漆黒の歯 ほか)
4章 優美な化石(優美な木;優美な殻 ほか)
5章 夕陽色の化石(バルト海の夕陽;ドミニカの夕陽 ほか)
著者等紹介
土屋香[ツチヤカオリ]
茨城県生まれ。インターネットショップ「恐竜・化石グッズの専門店 ふぉっしる」店長。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学・古生物学)。「ふぉっしる」では古生物学の知識・経験を生かし、様々な化石や古生物関連グッズを提供している
土屋健[ツチヤケン]
オフィスジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学・古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て独立し、現職。2019年、日本古生物学会貢献賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
105
アンモナイト、サメの祖先メガロドンの歯、琥珀、めのう他、5億4000万年前という途方もない太古に出来た化石の写真集。アンモナイトの螺旋や曲線が美しい。こんな大きなアンモナイトでなかったら見つかる場所がけっこうあると知り合いが言っていた。そのアンモナイトや歯はそのまま埋もれているわけではなく丹念なクリーニングが必要だということを知った。太古の昔は海にこんなアンモナイトや巨大なサメが生きていた、それが海から陸へ、やがて空へと進化したもの、人の歴史などついこの間始まったと思うと、人というのは・・・図書館本 2022/05/05
鱒子
71
図書館本。表紙はドイツで発掘されたプレウロセラス。この美しい色の正体は、金ではなく黄鉄鉱。光る化石の美しさに惹かれるか、グロテスクと思うかは、見る人次第だと思います。蓮コラなどのプチプチ集合体が苦手な方にはオススメしない本です(汗 見ちゃダメ絶対。2019/11/20
♪みどりpiyopiyo♪
47
図書館の新着棚で見つけました✩⡱ 化石といえば、茶色や灰色をした地味な石を想像しがちですが、この本を見てびっくり! 宝石のような輝きを纏った巻貝や、金粉をまぶした様な三葉虫、美術工芸品のように優美な模様のある化石もあります。 ■息を飲むような化石の数々に、魅入っちゃった。これまでにない美しい化石の本でした (@゚▽゚@) (2019年)(→続2019/12/06
たまきら
38
おお~土屋健さんの奥様はこんな楽しい化石屋さんをしているのねえ。…化石自身の美しさが好みの自分は別に光らなくてもいいんですけど、オパール化した骨はやっぱり素敵ですねえ。琥珀にヤモリが入っているのにはびっくり。昔偽物で見たことがあったけど…。恐竜の尾が入っているのもすごい!このコレクションで展示したら面白い企画になりそうだけどなあ。2022/06/06
えすてい
8
「鉱物」としての化石の美しさを集めた「写真集」のような感じ。何百万年・何千万年・何億年と地中で時間をかけて様々な「鉱物」が染み込んだり変質していったりして、光を当てるとカラフルに光ったりする化石が、アンモナイトをはじめ世界中で発見されている。それを歴史的に「貧者の金」と呼ぶのはあまりに見下していると思うが古生物学がまだしっかりと確立する前の時代はそうとしか見えなかったのだろう。琥珀に閉じ込められたイモリは印象的。ここからDNAを採取して「リアルジュラシックパーク」は可能なの?著者土屋香はあの土屋健の妻。2019/11/06