内容説明
この病気には間違った思い込み10ヵ条のタブーがある。摂食障害から学ぶ正しい知識。
目次
第1章 摂食障害は治る病気です
第2章 摂食障害の悪循環から抜け出そう!
第3章 感情を活用して摂食障害から抜け出そう!
第4章 家族がつくり出す悪循環から抜け出そう!
第5章 摂食障害と関連のある病気
第6章 摂食障害を活用して成長しよう
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月から2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、普及啓発に努めている。現在は、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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霜月
27
確かにこの病気には間違った思いこみが多く蔓延してるように思う。私も読み終わった後でも理解しているとは言い難い。でもこれは間違いなく病気で本人にはコントロールできない程苦しく、拒食過食に頼らないと生きていけないほどにまで追い詰められた状態であることは理解できた。患者本人に優しく安心感と安らぎを与えられるような語り口ですんなりと入ってくる。この病気に罹る人は人一倍繊細で優しく自分を抑えるような人たちだそうだ。どうかどうか病気を乗り越えてその笑顔が見られる日が来ますようにと願う。2015/10/25
ベランダ
14
私のアイデンティティのひとつに摂食障害持ちというのがあった。10代から30年近くこじらせた。今は、もう過去と言ってもいいくらいに回復してきた。ああ、私10代にこの本に出会いたかったな。正しい理解ができるよういろんな側面から書かれていて、本人・家族・治療の関係者にぜひ読んでもらいたい1冊でした。私は、まだ摂食障害が出てもおかしくない思考パターンがあるのでじっくり読んで、また回復の道のりを進んだ方がいいなと思いました。悪循環からの抜け出し方とか、症状がきつい時にはかなり役立ちそう。焦らなくてもいい;;2016/09/23
ろくべえ
12
★★★★★ この病気をこんなにもポジティブに捉える視点があるのかと驚いた。当事者にとっても、家族や支援者にとっても、この病気への正しい理解だけでなく、大きな励ましと力を与えてくれる本だと思う。答えの出ない原因探しや本人の意思や心の弱さ、親の育て方のせいという、苦しくなるだけのポジションから、それまでの生き方を見直す機会であり、成長できるチャンスであり、自分の身体との新しいつきあい方を取り戻すプロセスであるという「病気から学ぶ」というポジションに立つことは、本人にも家族にも大きな救いと前進である。2016/08/21
okaching
8
知識としては全くなかった。拒食症になりやすい人として、主張が出来ず、頑張り屋で良い子であった子が行き詰まった際になりやすい。過食症は自身を嫌い、またモヤモヤとした感情を言葉に出来ずにいる人がなりやすい。2016/11/17
眞雪
8
吐くために指をつっこむから喉もやられるし、吐きダコも出来て痛いし。摂食障害は病気なのだけど、普段からそう酷い訳ではない私はなかなか治療までいかない。今回諸々あっての拒食、過食嘔吐状態になってしまったので再読。購入した時に比べれば今はまだマシな方だと思う。2016/11/09