内容説明
本書は、これまで一度も短歌を作ったことがなく、習ったこともない、という人が、実際に短歌を作りたい、と思ったとき、何から始めるべきか?自分が作りたいと思う作品は、どうしたら作れるか?ということが体得できるように構成。能の「関寺小町」の設定を借り、小野小町を歌の先生に設定して、弟子とのQ&A形式で、読み進むうちに「短歌のツボ」がわかる「対話式」短歌入門の書。
目次
第1章 短歌ってどういうもの?知識編(短歌をはじめよう;短歌はどのようなもの?;短歌の言葉の使い方)
第2章 短歌を作ってみよう!実作編(短歌をはじめよう;作り方の基本;短歌を作るために;名歌にまなぶ短歌のこつ)
著者等紹介
佐佐木幸綱[ササキユキツナ]
朝日新聞短歌欄選者、早稲田大学教授。1938年、東京生まれ。弘綱、信綱、治綱という歌人の家に生まれる。早稲田大学第一文学部卒、河出書房新社「文藝」編集長から、現在、早稲田大学政治経済学部教授。直截な表現、強い韻律とリズムは従来の短歌的叙情を払拭。「心の花」(創刊120周年)編集長。歌集:『群黎』『直立せよ・一行の詩』『火を運ぶ』『金色の獅子』『瀧の時間』(迢賞受賞)『旅人』(若山牧水賞受賞)『アニマ』(芸術選奨文部大臣賞)など他。「朝日壇」選者
土岐秋子[トキアキコ]
1971年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみ
21
恥ずかしながら、この手の本を初めて読んで^^; 先日、ある歌を読んで、すげー、この人、自分で枕詞作ってはる!とか思ってたけど、あれ序詞っていうんですね。2017/04/13
袖崎いたる
6
短歌入門の本。でもね、おまえマジいーかげんにしとけよってくらい誤字脱字さらには誤読の書かれた本になってる。最初はまぁ、誤字脱字はどんな本にもあるって言いますしね〜っていう目で見られたけどさ、さすがに取り上げた歌を誤読するのはプロとしてどーなん? 素人目でもわかるような誤読すんなよ! 具体的には独楽と落葉とを並べてうたった歌の解説に、落葉ってのは落葉あふれる境内なんだ〜とかって読みを解説してて意味不明。評価の定まってるものはそう読み外してるってことはないのだろうけど、あれはひどい。でもま、入門にはなった2021/01/15
ねこ
3
短歌のキホンのキを知りたくて読む。上達のコツは、よい歌をあじわうことだという。たくさんの歌が紹介されていたけれど、なかでもいいなあと思ったのは佐々木信綱さんのこれ。幼きは幼きどちのものがたり葡萄のかげに月かたぶきぬ2023/11/03
ティ
3
とても分かりやすかったです。基礎の基礎という感じがしますね。2011/10/14
なご
1
短歌ってどんなもんかなぁと思って読んでみた。 前半は全体的な話を小野小町に聞く形式で書かれていて、後半は具体的な短歌について、その短歌のどこが良いのかを見ていく形になっている。 短歌を作るのにはまだハードルが高すぎるけど、好きな歌人など見つけられたりしてよかった。2016/01/02