出版社内容情報
「公差設計」は設計意図を込める技術であり、「幾何公差」はそれを正しく伝えるための技術である。
公差とは、許容される誤差の範囲を示したものです。
図面の記載方法には、サイズ公差(寸法公差)と幾何公差があります。サイズ公差は、部品の長さなどサイズに関する誤差を示しますが、幾何公差では形状・平行さ・傾き・位置などの誤差まで設定します。
どの国で作っても、どこで組み立てても同じ品質の製品を作り上げるためには「幾何公差」は必須です。一方で、すべてを幾何公差で設定すると、工数やコストが増加してしまいます。
設計者として大事なことは、正しく公差設計を行い、本当に管理したい箇所だけを正しい幾何公差で図面に表現することです。
本書では、どのように公差計算を行うか、設計者の意図をきちんと伝えるためにどのように図面に表現するかについて、事例を用いて具体的に解説します。
【目次】
内容説明
公差設計+幾何公差。設計の「要所」を把握し、図面に「表現」する実践プロセスを詳解。
目次
第1章 本書の概要と目的(公差設計と幾何公差;設計図面の大きな転換期 ほか)
第2章 EVバイク用ギヤボックスにおけるGD&T実践と図面改革―シム廃止を実現するための公差設計―(ケーススタディの背景と目的;Step1―現行図面による公差計算 ほか)
第3章 チュービングポンプに学ぶ設計プロセスと公差設計―機能を起点とした設計思考―(構想段階から進める公差設計:チュービングポンプの事例;Step1―構想設計の公差計算 ほか)
第4章 高精度スピンドルユニットにおける公差設計―目標値を両立させるための設計判断―(はじめに―経験則から数値根拠への転換;公差計算対象製品説明 ほか)
第5章 公差設計の基礎理論と公差計算の基礎(公差設計の基礎理論;公差計算の基礎知識)
著者等紹介
栗山晃治[クリヤマコウジ]
株式会社プラーナー 代表取締役。3次元公差解析ソフトをベースとした大手電機・自動車メーカーへのソフトウェア立ち上げ・サポート支援、GD&T企業研修講師、公差設計に関する企業事例の米国での講演などにより実績を重ねる。3次元公差解析ソフトを使用したGD&T実践コンサルなど、さらなる新境地を開拓している
鷲見直保[スミナオヤス]
2001年に株式会社モビテック(当時トータルエンジニア株式会社)へ入社。自動車部品の開発設計に携わり、動力伝達系の主要部品(ギヤ、ベアリング、デファレンシャルなど)の設計を担当。その後、3Dデータ活用を軸とするデジタルエンジニアリング領域を牽引し、開発業務の効率化と高度化を推進。デジタル技術を活用した設計プロセス改革に取り組み、ものづくり現場の生産性向上に貢献している
杉山裕一[スギヤマユウイチ]
1993年にローランド ディー.ジー.株式会社へ入社後、機構設計者として産業用大型プロッター、プリンターの開発に携わる。現在も主力製品に使われる根幹特許を開発し、公差設計をベースとした技術的立場から会社を支えてきた。2021年にロボットスタートアップベンチャーであるLEBO ROBOTICSへ転職し、公差設計力を駆使して、世界初となる風力発電機のブレード表面メンテナンスロボットの開発を牽引した。2025年からはPLANER GD&T LABO.として公差設計に関するコンテンツの作成やコンサルティングに従事している
土橋美博[ドバシヨシヒロ]
半導体組み立て関連装置メーカー、液晶パネル製造関連装置メーカーを経て、「メイドINジャパンを、再定義する。」有限会社スワニーに入社。CIOとして最新デジタルツールによるデジタルプロセスエンジニアリング推進に参画する。ソリッドワークス・ジャパンユーザーグループ(SWJUG)、ワールドワイドのソリッドワークス・ユーザーグループネットワーク(SUGN)のリーダーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



