出版社内容情報
時代は、テクノロジーの飛躍的発展や顧客ニーズの多様化によって製品ライフサイクルが一段と短縮化する傾向にあり、1つの主力製品さえあれば長期間安泰という時代はすでに過去のものになり、加えて、脱炭素化や人口減少社会への対応をはじめ、今までにない経営課題も次々に浮上し、製造業にもイノベーションによる新たな価値の創出が不可欠となっている。そしてこのイノベーションは生み出す方策として、今改めて注目されているのがオープンイノベーションだ。「企業の内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造すること 」と概略されるオープンイノベーションは、ともするとスタートアップ企業やIT企業などが主役ととられがちだが、生き残りをかけた中小・製造業にこそ必要な経営策なのだ。特に本書でメインにとして取り上げた老舗の製造業は社内に独自の強みある技術があり、それを活かしてのオープンイノベーションが成功している。本書では、10の事例を紐解き、中堅・中小製造業でのオープンイノベーションの考え方、進め方を具体的に提示していく。
【目次】
内容説明
「自社の強み×社外連携」新領域にチャレンジして成果をあげた10の事例に学ぶ。
目次
01 老舗企業に広がるオープンイノベーションの可能性(VUCA時代のイノベーション;老舗企業こそオープンイノベーションが必要;オープンイノベーションの実現可能性の高まり;オープンイノベーションに取り組む意義;中堅・中小製造業における主要なイノベーション・プロセス;イノベーション・プロセスに即した社外連携戦略の方向性―ケーススタディを読み解くためのフレームワークー)
02 ケーススタディ企業におけるオープンイノベーションの軌跡(オープンテクノロジーによる新市場創造 本多電子株式会社;コア技術の高度化と新市場への技術展開 株式会社小松精機工作所 ほか)
03 社外連携戦略を進めるための11のヒント(連携相手を惹きつける技術の強みを育てるための3つのヒント;目指す事業分野を探すための3つのヒント ほか)
04 老舗企業の実践から見えてきた将来の展望と今後の課題(オープンイノベーションのリアルな成果;オープンイノベーションの可能性を広げる2つの示唆 ほか)
参考事例 オープンイノベーション支援組織の事例(京都を試作する 一般社団法人京都試作ネット;知識製造業の新時代 株式会社リバネス ほか)
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