出版社内容情報
日本の製造業が抱える課題や世界・日本の動向を解説するとともに、日本の設計現場で起きているリアルな姿をとらえる。
目次
ほぼ完了した設計変革
第1部 モノづくりビジネスのコアとして動き出したCAE(シミュレーション活用に関して日本で知られていないこと;問われる設計の役割;バーチャルモデルが中心となるビジネス基盤構築;CAE/CAD/CAM連携の大きなポテンシャル;バーチャルモデル環境の成立に必要なこと)
第2部 設計のためのCAEの現状とこれからの施策(設計のためのCAEの現状;CAEの位置付けと状況の変化を捉える;CAEの現場をアップデートせよ;CAEの最大活用、データドリブン型のCAEに向けて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンセット
5
「設計者は素人だから解析しない方が良い」というCAE専任者は普通にいるが、設計者がCAEを使ってこそ効果が大きいという主張は理解できる。2019年時点で、2Dで設計かデータ化していない企業が40%弱あるが、EUでは議会としてCAEフォーマットの統一や、デジタルデータでの型式認証制度(VT)に取り組んでいる。設計者(基本設計時)とCAE専任者(試作評価時)では、やるべきCAE解析が違う。CAE専任者はCAEの精度をやたら気にするが、測定精度や部品公差などには無頓着で、それは設計者が知りたい精度ではない。2024/04/28