出版社内容情報
シリコーンは、高強度・高耐熱性・安全という優れた特性をもった化学物質で、組成によりオイル、ゴム、レジン、シランと形を変え、幅広い分野で使われている。本書では、シリコーンとは何なのかという化学的基礎から、それぞれの応用分野での特性・特徴をわかりやすく解説する。
内容説明
オイルやゴムなど様々な形態を持ち、電気・電子、自動車、建築、化学、化粧品、繊維、食品、日用品などあらゆる産業分野で使われているシリコーン。多様なニーズに応え、今もその活躍の場を拡げています。
目次
第1章 シリコーンってどんなもの?
第2章 シリコーンオイルは“魔法のオイル”
第3章 シリコーンオイルは進化している
第4章 熱や光に強いシリコーンレジン
第5章 様々な分野で活躍するシラン
第6章 シリコーンゴムは日用品から自動車部品にまで使われる
第7章 幅広い用途をもつ液状シリコーンゴム
著者等紹介
池野正行[イケノマサユキ]
1954年生まれ。出身県:群馬県。最終学歴・卒年:1981年筑波大学化学研究科博士課程修了(理学博士)。1981年4月信越化学工業入社。2009年7月シリコーン電子材料技術研究所第一部長、2010年10月シリコーン電子材料技術研究所第二部長、2017年6月シリコーン電子材料技術研究所長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バニラ風味
15
まず、シリコンとシリコーンが別物だとは知りませんでした。似て非なるもの、だそうです。シリコンは元素名。シリーンはケイ素を構成元素の一つとする有機化合物。それにしても、シリコーンはオイル、パウダー、ゴム、レジンといろいろな形態になることができるし、熱にも強く、低温でも固まらない。それに環境にもやさしい。日本でシリコーンが初めて発見されたのは、第二次世界大戦後。墜落したB29を解体してみたら、エンジンまわりから不思議なオイルが発見され、それがシリコ―ンだったそうな。いろいろな用途がある、シリコーンってすごい。2020/01/23
シロクマ
3
シリコーンの特性、幅広い用途がわかった。生活に密着し欠かせない存在のシリコーンはますます需要が高まるのではと思う。内容については若干難しく感じた。予備知識があればさらに理解が深まると思う。2023/05/14
uotake
0
大学の卒論がシリカゲルに関する事、仕事でシリコーンゴムを使用する機会があったので手に取って読んでみた。シロキサン結合や高分子などの予備知識はあったにも関わらず、全体的な難易度は高めに感じた。理由としては、説明において専門用語の多さが挙げられる。その全てを理解するには化学のみならず、物理、電気、機械の分野の幅広い知識も必要と思われる。シリコーンを利用する分野は多岐にわたり、機械、化粧品、成型、タイヤ、衣類など枚挙に暇がない。もはや、日々の生活に切っても切れない存在であろう。2023/05/31
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