出版社内容情報
学校教育の「理科離れ」が進み、理科教育のあり方が問われている今、学生には創造性のある「探求活動」と「課題研究」が求められている。そんな中、高校生の理科・科学の研究発表の場としてモチベーションを高め、理科人材を育成するために設けられた論文大会の受賞作をまとめた本。
目次
審査委員講評(研究課題(紀一誠)
論文って何だろう?(齊藤光實) ほか)
大賞論文(サボテンが生き抜くためのサバイバル術―横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
優秀賞論文(小惑星の形状を推定する方法の確立―愛媛県立松山南高等学校太陽系班;シャウティングチキンの「悲壮な叫び声」―群馬県立藤岡中央高等学校F.C.Lab ほか)
努力賞論文(マヌカハニーと食物繊維は大腸炎を改善していた―山村学園山村国際高等学校生物部;ヨウ素時計反応の誘導時間を正確に予測する―千葉県立大原高等学校澱粉三姉妹 ほか)
第17回神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞団体奨励賞受賞校、応募論文一覧(神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞の概要)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
26
高校生による科学論文コンクール。テニス審判員の活動頻度向上研究が興味深いが、全般、難しかった。◉身近な題材からテーマを設定していて好感。継続的な積み重ねが実を結ぶ(先輩から受け継ぐ部活動であったり、指導者・主催者の体制、政策の後押しも同様)成果は一日にして成らず。◉フォルマント周波数、金コロイド、ミラー指数と結晶の外形、デイスプレーサーの上死点、ヨウ素時計反応、1平方秒角、ロジスティック写像…などがわかる人も、ケーキを等分に切れない人も、みなそれぞれ素敵な方向に力を発揮する、そんな力添えのあらんことを。2020/02/21
たこい☆きよし
1
図書館の新刊で見かけなければこういう本が出ていることを知らなかったけど、中にジュニア農芸化学会で見たことあるテーマもあったので読んでみた。限られた環境で身近なテーマに取り組む高校生たちに胸が熱くなる。2019/09/07