出版社内容情報
材料としての繊維から用途、加工法、製品化技術において注目すべきキーテクロジーを取り上げる。
内容説明
気候の変化や外敵から身を守る衣服の原料として古くから使われてきた繊維。現在は建築や自動車、医療、IT産業などに活躍の場を広げている。その秘密は機能の進化にあり!従来品を超える高機能繊維が次々に登場している。
目次
第1章 身体を守る繊維の不思議(衣服内湿度を快適に保つ繊維―湿度に応じて通気性を自己調節する;蚊などの虫を追い払う衣服―デング熱、ジカ熱騒ぎで人気急上昇 ほか)
第2章 生活を豊かにする繊維の不思議(吸湿発熱する繊維―上手に使って冬の暖か肌着で大ヒット;夏を涼しくする衣服―糸や布帛に工夫を凝らして清涼感を出す ほか)
第3章 社会に役立つ繊維の不思議(電気を流す繊維―技術の進化・多様化で用途が拡大中;地面の下の力持ち―下水管の修復に貢献する繊維 ほか)
第4章 未来に活躍する繊維(人工クモの糸の驚くべき強さ―世界で初めて工業化に成功;繊維でつくった人工血管―人や動物の血管に代わって大活躍 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あけの
4
面白かった! ウールやるなあだし ポリって一口にいってもいろんなポリがあるんだな だし近未来の繊維も面白かった2018/07/26
satochan
1
繊維に関する本を読んでおくことで、翻訳のとき依頼された文やグラフの間違いに気づくことができる。化学も繊維も勉強していない自分にできるのは本を読むことぐらいだ。そのために本書を読んだ。調湿繊維一つをとっても材料や作り方、織り方が何種類もあることがわかった。この本は、繊維の仕組みを書いているだけではなく、どういう分野でどのようなものが今後期待されているかも書かれている。提案するのにも、調査するときにも役に立つ。絵もわかりやすい。災害や医療、また普段の人々の生活を助ける繊維がこれからも発展していくことを願う。2017/08/04
たぬき
0
ほんまの話 サイエンス2017/07/11
な
0
細く長く加工したら全てが繊維として使えるのでは。 自然の素材を超えた性能の繊維が登場していて、本当に科学の分野になっている。繊維は服として直接的だけではなく、コンクリートの強度を高めるものや発電を行え環境(間接的)にも大きな影響を与える。2020/12/17