内容説明
蒸留の歴史は大変古いですが、日々革新されている技術です。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒から、化学工業で造られる最先端の製品に至るまで、蒸留は私たちの生活に必須の技術なのです。
目次
第1章 蒸留って何だろう「蒸留の役割」
第2章 気液平衡とは何「蒸留の要は気液平衡」
第3章 さまざまな蒸留
第4章 実際の蒸留塔はどのように造る
第5章 トラブルはどう解決するの「トラブル対処法」
第6章 新しい蒸留塔の開発法は
第7章 省エネは可能なの「最新の蒸留技術」
著者等紹介
大江修造[オオエシュウゾウ]
昭和37年東京理科大学卒業後ただちに、石川島播磨重工業(株)(現IHI)入社。気液平衡の研究に従事。翌年、東京都立大学大学院の平田光穂教授の研究室に国内留学。昭和50年石川島播磨重工業(株)技術研究所・課長。この間、新機種開発提案募集で首位に選ばれて開発に従事。昭和48年米国蒸留研究機関(FRI)にて実証試験に従事。同年1号機の受注。昭和57年東海大学教授を経て、平成3年東京理科大学教授(東京都立大学大学院工学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
25
日刊工業新聞社が出してる今日からモノ知りというシリーズの1冊で蒸留という技術について原理から現在使われている最先端に近い技術を一貫して蒸留技術者としてやってこられた著者による解説。イラストと見開き1項目ということでわかりやすいのではあるのだけれど、カラーがマゼンタベタのページにスミ文字なんてコラムがあって、これが目に悪いというか読みにくい!でもウィスキーや焼酎(ジンなんかもそうだね)の蒸留(だいたい単式っぽい)から石油化学製品の複式蒸留とか金属シリコンすら蒸留で作るんだよ?って話はなかなかエキサイティング2015/11/05
himawari
11
蒸留…?えーと、あの海水から真水を取り出すときに便利そうな知識?…と思っていた私にとっては衝撃的な内容でした(笑)。これを知ったからといって明日からお酒を蒸留出来るようになるとは言えないけど、とても楽しく学べます。少し数式が出てきて専門的な所もありますが、解説とポイントが見開き一ページ毎にまとめられているのでとても分かり易いです!工場からにょきにょき伸びているあの煙突のような管は蒸留管だったのかぁ。塩を混ぜると沸騰させる温度低くても蒸留出来るのかぁ!などなど、知的好奇心をたっぷり満たしてくれる本でした。2016/01/05
Yasuko Watanabe
0
★32018/01/29