内容説明
圧力容器とは、大気圧と異なる圧力で気体や液体を貯留する容器。小さなものではカセットガスやダイビング用のボンベから、大きなものでは化学プラントなどに使われているタワーのようなものまで。本書では、蒸気機関の登場とともに生まれ、いまでは産業に欠かせないものとなっている、これらの圧力容器のしくみから設計製造までを楽しく紹介します。
目次
第1章 圧力容器とは何か
第2章 いろいろな圧力容器
第3章 圧力容器を構成する部品と要素
第4章 圧力容器の設計
第5章 工場製作の手順と方法
第6章 現地工事と運転までにやること
第7章 運転、保全と主な損傷
著者等紹介
大原良友[オオハラヨシトモ]
技術士(総合技術監理部門、機械部門)。勤務先:千代田化工建設(株)技術本部機械設計ユニットシニアコンサルタント。入社後圧力容器のエンジニアリングを専門とする部署の部長、本部長代行を経てから、主席技師長となり、定年後に現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
24
大原良友 #技術士 説明歌 高圧ガス保安法が設計と製造規制溶接検査 圧力と温度液面流量の制御弁開閉負帰還 リバティ船フェライト鉄鋼脆性破壊発生応力瞬時破壊す 疲労破壊日航ボーイング747墜落事故で初めて知った HAZOPの説明しないのは何故かプラント事故を分析・予防 。誤植ありp36で下の段「容器の大きさいが小さくなる」の「い」不要 正誤表http://pub.nikkan.co.jp/free/tokotondenziki.pdf に掲載がないので報告。2017/01/06
まりも
3
情報の量と粒が均一ではなく、偏っているように感じました。とはいえ、普段の仕事では関わらない分野の設計要件を知ることができたので、満足でした。強度計算についても書かれており、壊れないことが絶対条件であるので、一部が全部大型/大げさなものになりやすいことが理解できた。2017/10/20
T-hiro
3
こんなどんぴしゃ仕事に関係する本があったことに驚き……。今日からモノ知りシリーズはカバー範囲が半端ない。内容的にはタンクのみではなく、ドラムや塔、反応器の解説まであったり、特定則やASMEの解説があったり、充実ぐあいがちょっとおかしい(笑)水圧試験の保持時間とかまで書いてあるでな……。いやぁ、素晴らしい。2016/06/25
Uzundk
3
貯蔵に限らず蒸留や反応精製を行う圧力容器の解説が充実していた。著者はプラント建設の仕事をしていたようで納得。個人的には反応器が大変興味深かった。人間のサイズを遥かに超える大きさの炉で微細な反応を起こすのだから、均一性を保ったり不純物を取り除くための知恵が内部の構造に見て取れる。設計のための規格や計算式も載っており、様々な外因内因を考慮して安全なそして安定した製造が出来るように考慮されているんだなーと素直に感心している。やっぱり暗黙知だけではだめなのだ(私事)。2015/06/21
yomayoma
2
圧力容器の一般的な構成・要素。特徴的な取り出しノズルや周方向への応力検討、対応。応じて製作過程並びに検査・保全での溶接品質が重視される点が、印象的。2016/03/06
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