内容説明
偉人たちが活躍した近代化学の歴史とともに、化学の研究・技術開発を、やさしく学べる本。錬金術の昔から続く、偉大な発見、発明、発展の数々を紹介、その歴史的な背景、実験方法、失敗や成功のエピソード、そして現代技術への貢献などを楽しく紹介します。
目次
第１章 錬金術の時代
第２章 近代化学の誕生
第３章 酸・塩基理論の進化
第４章 酸化と還元～ビッグバンから鋼（はがね）ができるまで
第５章 熱化学（熱の本質の解明）
第６章 ハロゲン元素（猛毒への探究心）
第７章 アルカリ金属とアルカリ工業
第８章 命を生む元素となった窒素肥料
第９章 有機化学の誕生
第１０章 高分子化学の誕生
第１１章 自動車で注目されている化学トピックス
著者等紹介
井沢省吾［イザワショウゴ］
１９５８年、愛知県東海市に生まれる。１９８４年、名古屋大学工学部大学院化学工学科修士課程修了。同年、自動車部品メーカーに入社。以降、プラスチックの成形加工技術の研究・開発に従事する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
8
☆☆★ 化学式が出た途端に難しくなった。進化の非連続のS字カーブというのが面白かった。イノベーションは段差をつけて発現するのだな。そしてそれがセレンディピティというのか。錬金術アルケミストの時代の著作も、きっとトンデモ説であふれて面白いんだろうな。2015/01/14
裕由
3
化学の発展歴史上で活躍した人物を紹介し、その功罪を述べながら化学を説明するという構図、質量、熱量、有機物…それらの発展による各種の製品・技術、分かりやすいのかもしれない。しかし、基礎の基礎が出来ていない自分には、途中から辛かった。2020/11/30
Daisuke Funase
1
わかりやすい。良本2016/05/25
wang
1
化学史の本。いくつかのテーマに別けてその分野の研究がどのように進化してきたかを解説。誰がどのような動機で研究をし、どのような結果を得たのか。過程の話なので歴史の途中段階の間違っている説についても研究成果を述べている。歴史的エピソードから学ぶのが目的なので化学的正確性や突っ込んだ中身はない。銑鉄はFe2O3から苦労して酸素を取り除いて作った物なのに、そこから不純物を取り除くためにO2を投入するとあるが、なぜFe2O3に戻らないのかの記述がないなど。表面的にわかったようにはなるかもしれないが、トコトン理解は…2016/02/19
