目次
第1章 ガラタ塔から
第2章 帝国の大通りメセーを歩く
第3章 聖ソフィア大聖堂とその周辺
第4章 大水道橋を抜けて
第5章 帝国の霊廟教会からマルマラ海、そして大防壁へ
第6章 コーラ教会の辺り
第7章 ブラケルナイ宮殿から金角湾岸に沿って
第8章 ビザンティン防鎖の謎
著者等紹介
武野純一[タケノジュンイチ]
1950(昭和25)年8月1日生。1974(昭和49)年明治大学工学部電気工学科卒業、同大学大学院工学研究科電気工学の修士、博士課程。1979(昭和54)年明治大学工学部助手、同専任講師、助教授を経て、1997(平成9)年同大学理工学部教授となり、現在に至る。その間、1989(昭和64)年ドイツカールスルーエ大学に訪問教授として留学、さらに1994(平成5)年同大学の客員教授として再度渡独し同大学の双腕方自律移動ロボットKAMROのプロジェクトに参加した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mit
4
イスタンブール市内に点在するビザンツ建築の旅行記であり、ガイドブックとしても利用可能だ。現在もイスラム施設として利用されている建物には入ることもできるが、名のある建物でも地図は頼りにならず、近くに迷い込んだ旅行者が見つけることすら難しい状況であることに驚かされる。コンスタンチノープルの歴史地理にも詳しく、日刊工業新聞社がこんな本を出しているとは普通気付くまい好著である。著者は電気工学者で、ビザンツの技術や都市機能、都市防衛について触れており、金角湾の入り口に巡らされた巨大な防鎖について自説を紹介している。2013/12/13
naoto
2
東ローマ帝国、ビザンティン帝国についてあまり知らないなぁということで、建築にもちょっと詳しくなりたいこともあり、図書館で借りてきた。全8章のうち7章はボスポラス海峡、金角湾周辺の建築物めぐりという感じで、「謎」は最後の1章。金角湾防衛の鎖をどう張ったか、どう開閉したか…という謎。謝辞に古言語に関するものもあったけど、古言語についてもちょっと知りたいかな。2023/10/31
じょあん
2
イスタンブルにあるビザンツの建築や遺跡の紹介、紀行文の趣がある。ロボット工学の研究者がビザンティン建築について書いた異色の本。工学者らしい視点が興味深い。謎解きは最後の章、金角湾の防鎖の仕組みを考察する。ビザンツ好きでイスタンブルに赴く人が見て回るべき場所の候補ガイドにも使えそう。良著だが惜しむべきは校正、校閲がそれほどなされていないだろう点。濁点、半濁点の取り違え、膨大な表記揺れ、誤字、脱字、衍字の数々、誤記……何よりヨハネス2世コムネノスをコムネヌス2世と書く等おかしな表記をしているような箇所は残念。2021/06/14
ふゆ
0
イスタンブールの超詳しい建物メインのガイドブック的 写真が残念2013/11/22
Beograd
0
旅行記の側面が強いことに注意。写真は点数が多いものの色が黒っぽくて分かりにくい。2020/01/31