B&Tブックス
トコトンやさしいエントロピーの本

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784526071324
  • NDC分類 426.5
  • Cコード C3034

内容説明

「エントロピー」はもともと物理の概念で、理解することが難しいと言われています。本書は数式を極力用いずに、身近な具体例を用いてエントロピーをやさしく解説しています。

目次

第1章 エントロピーって何だろう
第2章 エントロピーを学ぶ前にこれだけは知っておこう
第3章 いざエントロピーに挑戦!
第4章 身近な現象や技術をエントロピーで見ると
第5章 「エネルギー・環境」問題とエントロピー
第6章 エントロピーの秘密に迫る

著者等紹介

石原顕光[イシハラアキミツ]
1993年横浜国立大学大学院工学研究科博士課程修了。1993~2006年横浜国立大学工学部非常勤講師。1994年有限会社テクノロジカルエンカレッジメントサービス取締役。2001~2006年科学技術振興事業団(2004年以降科学技術振興機構)研究員。2006年~横浜国立大学グリーン水素研究センター、産学連携研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

或るエクレア

8
熱力学を学んでいると突然現れて「何があっても増大するんだ」とか「部屋が散らかるだろ、それだよ!」などと訳の分からないことを言って学生を困らせる名脇役のエントロピー君。エントロピーというのは結果論であって、「なぜそうなるか」というのはわからないというのを最初に明言しているので、たぶん誰にでもわかりやすい内容になっていると思う。最後らへんにちょこっと数式めいた物が出てくる以外は文章による説明なので厨二や文系の人にもおすすめできる。2017/01/03

Bartleby

8
前半はエントロピーの基本的な説明。エネルギーの質の変化にかかわるエントロピーと、物質の存在空間の変化に関するエントロピーを分けて双方の兼ね合いで現象を説明してくれているのが分かりやすい。エントロピーの性質を生かした身の回りの製品を紹介している4章や、エネルギー問題をエントロピー概念から解説している5章も、この概念を通して物事を見ることがどういう可能性をもつのかを示してくれていて興味深かった。2014/06/06

donut

7
化学熱力学におけるエントロピーの概念について、数式をほとんど使わずに説明してくれる本。エントロピーの増大は、エネルギーの「質」の低下と、物質の存在空間の拡大によって生じ、自然の変化は全体のエントロピーが増大する方向にのみ進む、というふうに理解した。前半のくどいくらいの説明のおかげで、最終章で出てくるボルツマン分布の話とエントロピーの定義も非常に分かり易かった。再生可能エネルギーの導入とは、地球に自然に備わっているエントロピー増大と廃棄の流れの中に人間社会を取り込むことだという考え方も興味深い。2019/05/25

佐藤一臣

6
種々のエネルギーを熱エネルギーに変換すると、エネルギーの質が悪くなりエントロピーが増大する。物質が融解や沸騰するような拡散型状態変化(密度が減少)も、エントロピーの増大らしい。エントロピーの減少は部分ではあり得るが、その部分を包括する全体で見ると、必ずエントロピーは増大する。これが熱力学の第二法則。法則には理由がない。難しいなあ。ボルツマン分布はよくわからなかった。リサイクルは、全体で見ると質の悪いエネルギーへの変換で、エントロピーは増大している。なんとなくだが、エントロピーのとっかかりにはなったかな2022/01/12

みどるん

6
この世で起きる出来事は、全てエントロピーのせいなのね。リサイクルも部分ではなく全体でみればエントロピー増大には違いなく、逆に悪影響を及ぼしている可能性もある。方向性があることと、増大し続けるということは分かったが、概念そのものが後付けの説明な気もして難しい。2014/12/07

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