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「東電叩き」シンドローム―脱原発論の病理

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784526070068
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C3034

内容説明

脱原発論と「東電叩き」の議論を詳細に検証。欺瞞と矛盾に満ちた内実を明らかにするとともに、流され行く日本のエネルギー政策、安全保障のあり方に警鐘を鳴らす。

目次

プロローグ 「東電叩き」という病理の中の日本
第1章 東電における「罪と罰」
第2章 混迷をきわめた原発論者たちの「見識」
第3章 事故調「報告書」の傲慢
第4章 大災害リスクの確率論
第5章 政府は「まとも」だったのか
第6章 逆『プロジェクトX』現象
第7章 恐怖が生み出した「災害」
第8章 幻視のなかのエネルギー政策
第9章 原発と原爆との必然的な関係
歪んだ「東電叩き」の陥穽
福島第一原発事故がもたらした最大の災害は何か

著者等紹介

東谷暁[ヒガシタニサトシ]
ジャーナリスト。1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業、雑誌の編集に携わった後、フリーのジャーナリストに。経済や政治を中心にリポートや評論を『文藝春秋』『正論』『月刊WiLL』などに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sean

2
パニック心理学的に、3.11の後東京の政治家などが論理破綻している施策や主張を行ってしまったことに対して一つずつおかしな点を論理的に指摘している。 一番問題だったのは、パニックにならずに理性的にリーダーシップを撮り続けることのできる人材がいないことであった。2014/03/01

yk_tani

1
3/1読書会(10) パニック心理のようなもののせいで、全体として整合性のとれないような主張が、ツッコミもされずに声高に主張されてて大変だ、って言ってる本。2014/03/14

スーさん

1
不屈のジャーナリスト東谷暁氏は、その新著で原発問題に真っ向から挑んだ。本書では、福島原発事故以降の知識人たちの発言に対して、鋭い批判が行われている。批判の対象となったのは、武田邦彦、古賀茂明、小出裕彰、広瀬隆、飯田哲也、西尾幹二、池田信夫、等々。彼らの発言が如何に無茶苦茶であったかは、本書で実際に確認してもらいたい。現在の日本が如何に「近代主義」に蝕まれているか、それが面白いくらいに露見したのが今回の「東電叩き」である。その異様な光景に愕然としつつも、著者のような時流に反するジャーナリストの存在は心強い。2013/02/22

Jiemon

0
一連の脱原発騒動における1つの考え方。3.11前は地球温暖化抑制の手段として原発依存を打ち出す政策を掲げながら、3.11後は手のひらを返すように、脱原発論に執着する政治家や団体がある。"日本列島は地震列島であり、この列島のいかなる地点においても巨大地震が起こりうる。このような地理条件下で安全な原発を造ることは原理的に不可能である。"という論理は一見理にかなっているように見えるが、ひとつひとつ根拠を正していけば、必ずしもそんなことは無いと著者は言う。感情に流されないで、長期視点で判断する必要性も感じる。2014/03/30

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