目次
第1章 変化した半導体の事業環境
第2章 SOCのビジネスモデル
第3章 ASICとASSP
第4章 SOCとEDAツールの歴史
第5章 SOCの生き残り策
第6章 SOCの設計
第7章 まとめ
著者等紹介
佐野昌[サノショウ]
1953年愛知県生まれ。1977年、東京大学理学部物理学科修士課程修了。1983年、プリンストン大学エレクトリカルエンジニアリングコンピュータサイエンス学科修士課程修了。1977年日立製作所入社。半導体部門にてメモリとマイコンの設計および事業企画に従事。ルネサステクノロジ、半導体理工学研究センター、ルネサスエレクトロニクスを経て、グレイセル・コンサルティングを設立。現在、(株)古賀総研勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
36
産業構造の転換と推進を図ろうと思えば、システムの蓄積、システムの構築力が必要となるらしい。太平洋戦争の戦訓から日本人組織の問題点を明らかにしようとした、『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』 でも、旧日本軍の組織において、同じようなことを問題としています。局所的な戦術を実行する、下士官・兵は大変強かったらしい。しかし戦略を実行する士官の発想がアメリカ軍と比べて、まるでなっていないかったと指摘しているところを思いだしました。組織の考え方として、旧日本軍と半導体産業の姿がだぶる…。2013/02/22
mazda
22
日本企業は、これまでアナログ的な要素の部分で勝ってきたので、モジュラー化、ファブレス化が進んだ昨今、選択と集中もできないままずるずると負け組に入ってしまった。今後は、選択と集中を加速し、どのドメインでどのような製品を出していくのかを決めていかないといけない、ということのようである。しかし、半導体は微細化の限界も見えてきたし、アプリケーションもやりつくした感があるので、いずれは単純な製品をとうとうと作り続ける日が来るのではないだろうか?EUVなんて、装置1台で100億円って、あり得ないでしょう!?2013/11/15
hata2
2
ルネサスに対する産業革新機構や国内の主要取引先からの出資のニュースを聞いた時、問題を先送りしているだけではないかと思ったが、この本を読む限り、その直感も外れていないと言う印象。2012/12/21
Makoto Murata
1
「日本の」半導体(SoC)衰退の…が正しいでしょうね。同じ業界に身を置く立場としては、課題と技術的な分析は理解できる。しかしながら、デジタル化・モジュラー化を原因の大きな要素とするところ、SoC生き残り策で示された戦略をどう受け止めるかは、それぞれのメーカーの立場や人によっても変わってくるだろう。うーん。2012/11/18
Shoji Sakamoto
0
★★★☆☆ SOCに偏っているものの、色々新しい気付きもあった。 ・設計コストの増加と微細化投資の巨額化が半導体業界に大きな変化をもたらした ・ASICだけでは採算あわない。ASSPで勝つには選択と集中が必要 2013/09/22
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- 和書
- 湘桂公路 - 一九四五年