目次
第1章 脳科学の現在
第2章 脳ブームの発生メカニズム
第3章 脳はどこまでわかってきたか
第4章 人間の脳活動を観る
第5章 神経神話とは何か
第6章 左脳と右脳
第7章 男女の脳の違い
第8章 脳科学と社会
第9章 人間の本質を探る
著者等紹介
小泉英明[コイズミヒデアキ]
1971年東京大学教養学部基礎科学科卒、日立製作所入社。基礎研究所所長や研究開発本部技師長などを経て、2004年からフェロー。理学博士。専門は分析科学、脳科学、環境科学。生体や環境中に含まれる微量金属を高精度で分析できる「偏光ゼーマン原子吸光法」の原理を創出したほか、国産初の超電導MRI(磁気共鳴描画)装置、MRA(磁気共鳴血管描画)法、fMRI(機能的磁気共鳴描画)装置、近赤外光トポグラフィ法など、脳科学の急速な発展を可能にする技術開発や製品化に多くの業績を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ACTIVE GALACTIC
4
タイトルが悪い。疑似科学を切り正統な脳神経科学の姿を示すかのようなタイトルでありながら、内容に隙が多い。対談とはいえ専門外への怪しい言及に加え、稠密な批判に対して防御困難な記述が多々みられる。しかしだ。典型的な科学の議論とは、よくある疑似科学批判のように狭い分野でガチガチに身を固めて獲物を執念深く待ち,通りかかった馬鹿を全力で叩き潰すことだろうか。筆者は科学の新たな地平を切り開いてきた一流の研究者だ。不完全を恐れず数多の概念を節操なく呑み込む貪欲な反応炉、それこそが科学を駆動してきた人達の思考様式なのかも2013/12/31
すぐる
0
◎:深い科学的切り口2012/01/02
いわたん
0
インタビューに答える形の平易な語り口で読みやすい。前半は科学についての考えや、テレビ等にあふれる脳にまつわる与太話(神経神話)への批判が中心。後半はfMRIの技術的な話を交えて脳研究について述べる。「キュリー夫人の旦那」としか知らなかったピエール・キュリーのエピソードや、左脳を微分、右脳を積分に例える仮説が面白かった。あとがきでの福島原発事故後の話は実感があった。次は「乳幼児のための脳科学」を探して読みたい。2011/10/20
-
- 電子書籍
- 週刊MONODAS No.4 2025…