内容説明
次世代照明LEDは新しい農業のキーテクノロジー。
目次
第1章 植物工場ビジネスの現状(植物工場のタイプ;植物工場の研究開発の歴史 ほか)
第2章 栽培用光源としてのLED(植物の光反応;いろいろな色素の働き ほか)
第3章 LED照射下での植物の生育(LEDとLDによるレタスの生育;LEDとLD照射下での光合成速度測定方法 ほか)
第4章 LED植物工場の実際(世界初の完全制御型LED植物工場「コスモファーム」;コスモファームの照明技術 ほか)
著者等紹介
高辻正基[タカツジマサモト]
1962年、東京大学工学部応用物理学科卒業。同年、日立製作所に入社し、中央研究所主任研究員、基礎研究所研究主幹を歴任。1974年から植物工場の研究を始める。1991年から2007年まで東海大学開発工学部教授。2004年から2009年まで東京農業大学客員教授。2008年、経産省と農水省が共同の農商工連携研究会植物工場WG座長。現在、(財)社会開発研究センター理事、植物工場・農商工専門委員会委員長、日本生物環境工学会名誉理事長
森康裕[モリヤスヒロ]
2003年、東海大学大学院理学研究科博士課程修了。2003年から東海大学理学部非常勤講師。光半導体光源を用いた植物栽培に関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐治駿河
40
序盤は植物工場の実例を紹介。中盤からはLEDを用いた栽培についての説明になります。この中盤の内容が結構重要ですね。蛍光灯では管理できない部分をLEDでカバーできる技術がある内容です。以前から特定波長で光合成が起こりやすいことは知っていましたが、断続的に光を照射する時間コントロールすることで成長の促進が図れるとは興味深かったですね。また、この本が書かれた15年前よりLEDの単価も下がっていますのでもう少し現実的になってきていますね。最後に、CO2の濃度コントロールに関することも併せて記載してほしかったです。2025/01/10
Taku Miyake
0
LEDを利用した植物は甘くて、栄養価が高い2017/11/14
Taiki Togashi
0
LED植物工場と名うっていますが、植物の育成、LEDの解説、2011年当時に植物工場を展開していた事例と内容は多岐に渡っています。生産コストの試算などはとても実務的で参考になります。レーザーなどの可能性も少しお話がでていましたが、2011年時点でここまで考えられていた高辻先生の取組には感銘いたします。2016/03/17
ととむ
0
赤色LEDが向いてるとか、意外と投資回収がシビアとか実務的情報満載。なかなか面白かった2016/02/26
結城雄貴
0
室内での水耕栽培を基本とする植物工場について軽く学べる本です。 実物の工場野菜を食べてみたいのだけど、そう銘打ってる品をあまり見かけないんですよね。2014/08/06
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