内容説明
日本メーカが取るべき戦略を提案。半導体の構造変化を世界レベルでとらえ、海外メーカがどのように変化に対応しようとしているかについて解説。特にインテルやサムスン電子、TIなど海外トップメーカの戦略について詳しく分析している。
目次
序章 日本メーカの取るべき戦略
第1章 半導体産業の概況
第2章 半導体産業が直面する課題
第3章 新規需要の可能性
第4章 製品の性格とビジネスモデル
第5章 半導体産業の構造変化
第6章 競争優位の事例に学ぶ
第7章 曲がり角の先へ
著者等紹介
佐野昌[サノショウ]
1953年愛知県生まれ。1977年、東京大学理学部物理学科修士課程修了。1983年、プリンストン大学エレクトリカルエンジニアリングコンピュータサイエンス学科修士課程修了。1977年(株)日立製作所入社。半導体部門にてメモリICの設計・事業企画およびマイコンの設計・事業企画に従事。2003年(株)ルネサステクノロジ、2008年(株)半導体理工学研究センター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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eve
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先輩に借りた半導体の本二つ目。こちらの方が議論が定性的で、経営の視点が強い。製品によるカテゴリ分けも納得できて、これからの対策もわかりやすかった。日本DRAMが負けたのも、単に企業の生産体制だけでなく円高などの経済的影響もあったことがわかった。業界を俯瞰して議論していてためになったと思う。2013/03/22
uju
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日本半導体産業全体が抱える課題を明示し、これを産業全体としてどう乗り越えていくのかという戦略を他産業の成功事例から導出する、という構成。抱える課題について(微細化問題など)理解する上ではとてもわかりやすいが、他産業の成功事例をどの程度応用できるのか、という実現可能性については疑問符。2012/08/10