内容説明
家電業界盛衰の歴史と家電企業組織の全貌を熟知する筆者が、個電(Stand‐alone)の時代といわれた二〇世紀と、デジタルとユビキタスネットワーク(Anytime Anywhere Anyone)の時代といわれる二一世紀の幕間に潜む、エレクトロニクス製品技術規格競争の断層を解き明かし、新しい時代に勝ち残る企業に求められる二一世紀型ビジネスモデル構築の必要性を説く。
目次
第1章 ユビキタス時代の到来と製造業の苦悩(ユビキタスという言葉の意味とスタンダード;過去となった二〇世紀型技術規格競争 ほか)
第2章 デファクトスタンダードの歴史と考察(分野別に見たデファクトスタンダード;デファクトスタンダードに対する思い込み ほか)
第3章 ユビキタス時代に変わるスタンダード(スタンダードの再定義と企業ビジネス;デジュールスタンダード増強の時代 ほか)
第4章 ユビキタス時代の企業ビジネス戦略(デファクトスタンダードからユビキタススタンダードへ;標準のピラミッドと標準のピラー ほか)
著者等紹介
原田節雄[ハラダセツオ]
1947年、山口県生まれ。工業英検一級の資格を持ち、内外の企業、大学、業界団体において、工業英語、技術翻訳、国際標準化戦略などに関する講演を精力的にこなしている。ISO/IEC JTC1/SC17(非接触ICカードなどの識別カード及び関連機器標準化)、ISO/IEC JTC1/SC29(MPEGなどの各種情報符号化標準化)の国内委員会の委員、ARIB(電波産業会)、TTC(情報通信技術委員会)などの各工業団体における標準化関連委員会の委員を歴任。2004年現在、大手家電メーカーに勤務し、企業間技術アライアンスや外部団体を通しての技術規格国際標準化などの業務を担当する傍ら、以下の標準化関連団体の役職も務めている。IEC(国際電気技術標準会議)TC91(電子実装技術専門委員会)国際幹事。JSA/APC(日本規格協会IEC活動推進会議)運営委員会副委員長。JEITA(電子情報技術産業協会)CiecAP(IEC活動推進委員会)副委員長。IPS/ITSCJ(情報処理学会情報規格調査会)規格調査委員、運営委員会委員。JBMIA(ビジネス機械・情報システム産業協会)ISO国内委員会委員
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