内容説明
IEr(Industrial Engineer)は生産情報システムを通して、コンピュータや情報システムと連携した仕事をすることが多くなりつつある。IErという部外者から見た情報システムあるいは開発方法論は何か変であり、SE(System Engineer)とは誰か、ユーザーとは誰か、そしてその役割分担はどうあるべきかなどに関する疑問がある。この疑問に答えようと考えた結果として、本書が生まれた。
目次
第1部 環境編(生産管理システムのムリ・ムダ・ムラ;生産管理システムの生い立ち;システム部門のあり方;集中化から分散化への変革)
第2部 設計編(コンピュータと人間の役割;インターネット洪水;全員が操る個別システム)
第3部 改善編(改善志向の情報システムの開発;システム教育のカリキュラム;現場による生産情報システムの開発)
第4部 演習編(在庫ゲーム;モデル化;システム分析;システム設計;システム導入)
著者等紹介
金沢孝[カナザワタカシ]
1948年静岡県生まれ。1979年慶応義塾大学大学院工学研究科博士課程管理工学専攻修了。現在は慶応義塾大学理工学部管理工学科助教授。工学博士。専門はIE、生産管理、生産情報システムであり、IE的改善力・システム開発力の育成による人材育成と一体になった情報システム開発によって生産性向上を図る、日本流のライン中心型生産管理システムの開発を目指して、研究・コンサルティング活動にあたっている
松本俊之[マツモトトシユキ]
1961年広島県生まれ。1993年慶応義塾大学大学院理工学研究科博士課程管理工学専攻修了。現在は青山学院大学理工学部経営システム工学科助教授。工学博士。専門はIE、生産管理であり、「見る、視る、観る、やって試る」を基本姿勢とするIEの研究と教育・実践を通して日本流のIE確立を目指して、研究・教育にあたっている
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