内容説明
本書は、現在の多様化・複雑化する化学をできるだけ分かりやすく、シンプルに学べるように構成されている。身近な化学現象を例にとりながら、原子や分子の世界で何が起こっているかをできるだけわかりやすく解説した。
目次
第1章 原子と分子で何が違う(化学は実学から出発した―化学の成立ちとその性質;モルは化学をわかりやすくする―モルとアボガドロ数の関係 ほか)
第2章 分子の成立ちとふるまい(陰陽道による結び付き―陽イオンになりやすい物質と陰イオンになりやすい物資;分かれるにはエネルギーが必要だ―結合の種類と結合エネルギーの強さ ほか)
第3章 化学反応はどのように進むか(なぜ金は錆びないのか―金属のイオン化傾向と酸化;化学反応と熱―化学反応のエネルギー収支 ほか)
第4章 化学のいろいろな応用(自動車エンジンの燃費を低くするのには―空燃比と燃焼温度;有害ガスの発生を抑えるエンジン技術―NOX、COの発生と燃焼技術 ほか)
第5章 化学反応には無限の可能性がある(天燃ゴムは偉いが、合成ゴムはさらに偉い―ゴムの性質と共役二重結合;合成繊維は天然繊維を超えられるか―合成繊維とその性質 ほか)
著者等紹介
久保田浪之介[クボタナミノスケ]
1972年プリンストン大学大学院修士課程修了(MA)。1973年プリンストン大学大学院博士課程修了(航空宇宙学Ph.D)。1991年防衛庁技術研究本部第3研究所第2部長(原動機)。1995年防衛庁技術研究本部第3研究所所長。現在、三菱電機(株)顧問。南京理工大学顧問教授
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