内容説明
商社は「日本経済の今を映す鏡」と言われる。業界全体の元気はいまひとつだ。ところが、三菱商事はバブル期に並ぶ過去最高水準の利益を上げている。その強さはどこから来るのか。同社の経営手法にはデフレ下を生き延びるヒントがあるはずだ。
目次
第1章 なぜ三菱商事はデフレ下に過去最高の利益水準を記録できたか(自己変革は商社の宿命;中期経営計画「MC2003」の成果)
第2章 ポートフォリオ戦略―収益力強化の主役(鉄鋼製品事業―「メタルワン」発足で生き残りに賭ける;自動車事業―メーカーの商社離れを克服 ほか)
第3章 FILM戦略―機能を活用した新たな事業領域の創出(物流事業―中国での拠点網整備でトップを走る;ICタグ事業―先行する物流ソリューション事業 ほか)
第4章 R&D(+C)戦略―「明日の技術」で夢を追う(ナノテク―夢の素材「フラーレン」;モテラン―逆転の発想の次世代情報通信技術 ほか)
第5章 創業家伝来のベンチャースピリット(組織の三菱は、人の三菱;改革に終着駅はない―佐々木幹夫社長インタビュー)
著者等紹介
奥田耕士[オクダコウジ]
1964年5月生まれ。東京都立大学工学部機械工学科卒。1987年日刊工業新聞社入社。編集局整理部、ニュースセンター地方部、流通サービス部、産業社会部、等一産業部を経て、現在、第二産業部記者
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