出版社内容情報
著者はアパタイトを応用した人工骨の研究をベースに、これを光触媒である二酸化チタンに被覆して画期的性能を導き出すことに成功した。本書はアパタイトと二酸化チタン複合化の技術内容とともに、実際に大気浄化や歯の漂白などに寄与した応用例を解説する。
内容説明
アパタイトや二酸化チタンはそれぞれ素晴らしい機能を持った環境浄化材料であるが、単体での商品化展開が期待されたほど広がっていないのが現状ではないだろうか。そこで、本書では、アパタイトと二酸化チタン光触媒を複合化することによって、応用を妨げていた両者の欠点を克服した、「機能性ナノ複合材料」を中心に、その製法や環境保全技術への応用事例をいくつか紹介する。産業技術総合研究所で行った1996年から2001年の5年間の研究成果を中心にまとめたものである。
目次
第1章 アパタイトと二酸化チタン光触媒の複合化
第2章 アパタイトを被覆した二酸化チタンの機能を生かす
第3章 アパタイトを被覆した二酸化チタンの塗料化
第4章 アパタイトを被覆した二酸化チタンの防汚と大気浄化への応用
第5章 アパタイトを被覆した二酸化チタンによる室内環境の改善
第6章 二酸化チタン光触媒による歯の漂白
著者等紹介
野浪亨[ノナミトオル]
工学博士。1959年11月14日生まれ。名古屋市千種区出身。1984年名古屋工業大学大学院修了。1984年TDK株式会社入社。1996年名古屋工業大学より工学博士の学位授与。1996年通商産業省工業技術院名古屋工業技術研究所入所(現産業技術総合研究所)。2001年名古屋工業大学大学院助教授併任。現在、独立行政法人産業技術総合研究所セラミックス研究部門メソポーラスセラミックス研究グループ長。名古屋工業大学大学院工学研究科都市循環システム工学専攻助教授。関連企業等の技術顧問。専門はセラミックス、生体材料、環境保全材料
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