出版社内容情報
はじめに
歴史を紐解くと,機械の発展は人類の生活の営みと重なり縺れ合って発達してきたことがわかる.人類は,生きるための手工具をつくり,ときには他民族と戦うために新しい武器を開発し,あるいは生産効率を向上させ,さらに生活を豊かにするためにたゆまぬ努力を続けてきた.
一方,機械の発明や開発は自然現象の理解が基礎になる.有史以来,人々は,一見すると粗暴で無秩序に見える自然の出来事の中に法則性を見出し,これを利用する手段をつぎつぎに考案してきた.つまり,機械の発明や開発は自然科学に対する純粋な好奇心なしには成り立たないのである.
本書は,「機械工学とはどのようなものか」を読み物としてまとめた本である.機械を作るにはどのような技術が必要で,そして,そこにはどのような知恵が詰まっているのかがわかるよう,一話一話読みきりの問答形式でおもしろく読めるよう工夫した.
また既存の入門書と異なり,難解な計算式やその展開をあえて省略し,替わりにその技術の歴史や,身近な話題,それに実際のモノづくり現場のエピソードを混じえて,広範に渡る機械の分野をなるべくそのアウトラインがわかるよう心がけた.工業高等学校,工業高等専門学校,大学の機械工学科,あるいは実際の企業などで初めて機械工学を学ぶ人にとって,さらには教養もしくは実務書として専門外の技術者や一般の方々にとっても最良の1冊になったと自負している.
本書が読者の機械工学に対する理解の一助となり,ひいては機械工学の発展に寄与することができれば幸甚である.
2001年8月 著 者
<<目 次>>
はじめに
第1章 機械の歴史
01話 機械ってなんだ
内容説明
本書は、「機械工学とはどのようなものか」を読み物としてまとめた本である。機械を作るにはどのような技術が必要で、そして、そこにはどのような知恵が詰まっているのかがわかるよう、一話一話読みきりの問答形式でおもしろく読めるよう工夫。また、難解な計算式やその展開をあえて省略し、替わりにその技術の歴史や、身近な話題、それに実際のモノづくり現場のエピソードを混じえて、広範に渡る機械の分野をなるべくそのアウトラインがわかるよう作成。工業高等学校、工業高等専門学校、大学の機械工学科、あるいは実際の企業などで初めて機械工学を学ぶ人にとって、さらには教養もしくは実務書として専門外の技術者や一般の方々にとっても最良の1冊。
目次
第1章 機械の歴史
第2章 図面と設計
第3章 機械の要素
第4章 材料力学
第5章 機構学
第6章 機械加工
第7章 機械の現象と不具合
第8章 いろいろな実用機械の開発
第9章 機械の未来
第10章 機械と哲学
著者等紹介
坂本卓[サカモトタカシ]
1968熊本大学大学院修了。同年三井三池製作所入社。鍛造熱処理、機械加工、組立、鋳造の現業部門の課長を経て、東京工機小名浜工場長として出向。復帰後本店営業技術部長。1987八代工業高等専門学校教授。工学博士、技術士(金属部門)、中小企業診断士
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感想・レビュー
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