出版社内容情報
旧版ではその対象は業務用,軍事用が主役であったが,第2版では今や携帯電話,カ-ナビといった一般コ-スが主役となり,売るための商品づくりは大きく変わっている.本書は,デジタル移動体通信,IT時代の移動体通信に全面的に改稿したもの
内容説明
日本の無線の技術は世界一人口密度が高いことに起因して周波数の有効利用の技術などで世界をリードしてきた伝統がある。デジタル移動体通信技術の飛躍的な進歩、電波の利用分野の拡大、無線周波数の高度利用技術・移動体衛星通信技術の開発、小型化・軽量化・低消費電力化に寄与するLSI技術や高性能電池の実現などと社会経済活動の活発化とが相まって、移動体通信はますます身近に社会に浸透していくだろう。本書は、移動体通信の全般とそれの進むべき方向を示している。
目次
移動体通信の歴史
広がる移動体通信サービス
移動体通信の伝搬特性
周波数の有効利用
デジタル移動体通信
陸上移動体通信システム
データ伝送システム
SS移動体通信とCDMA
暗号方式
衛星移動体通信システム
移動体通信を支える小型化技術
次世代移動体通信システム
著者等紹介
前田隆正[マエダタカマサ]
1955年電気通信大学電気通信学部卒業、日本電信電話公社。東京テレビ中継センタの創設、航空路レーダ情報システムの開発など。1978年電気通信科学館マイコン展を全国展開、中高生プログラマー400名を育成。1981年日本無線(株)地中レーダ、マッピングWS、シールドビル、コードレス端末などを開発。郵政省、未来工研、NTTなどの委員。1988年INSエンジニアリング(株)。1993年ジャパンシステム(株)代表取締役社長、現在に至る
林昭彦[ハヤシアキヒコ]
1943年愛知県に生まれる。1966年新潟大学工学部電気工学科卒業、日本無線(株)へ入社、以来、モデム、誤り制御、自動車電話、SS通信システム、ディジタル移動体通信システム等衛星通信、移動体通信関係の研究、開発に従事。現在同社取締役モバイル研究所長
岩切直彦[イワキリナオヒコ]
1962年鹿児島県に生まれる。1985年同志社大学電気工学科卒業、日本無線(株)、INSシステム、シールドビル、符号理論、FEC回路の研究、開発に従事。1989年ソニー(株)、移動体衛星システム、CDMAシステムの研究、開発に従事。1995年(株)ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所、次世代移動体通信方式、多元接続、FECの研究に従事。1999年ソニー(株)、次世代無線伝送システムの研究、開発に従事。現在通信研究所係長
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