出版社内容情報
規制と既得権益に守られた閉鎖的な日本の石油業界が,自由化,国際化の荒波にどう立ち向かい,世界に伍して生き残っていくための道を探る.◆項目 メジャーズの成立と石油市場の支配 メジャーズと政府 鎖国市場日本―政府による保護と規制
内容説明
日本の石油業界はきわめて閉鎖的な産業として育ってきた。エネルギー安全保障を名目に、政府は石油会社の経営に口を挟み、逆に石油会社はその見返りとして保護と既得権益を守ることに執着してきた。しかし、他の規制産業と同様に自由化の波は確実に押し寄せてきている。果たして、日本の石油産業は、欧米企業を制して国内あるいはアジア市場で事業を拡大していけるのか。
目次
第1章 塗りかわる地図
第2章 メジャーズの成立と石油市場の支配
第3章 OPECによる石油の支配
第4章 メジャーズと政府
第5章 メジャーズの事業戦略の変化―カルテルから市場競争へ
第6章 鎖国市場日本―政府による保護と規制
第7章 日本の石油産業
第8章 二十一世紀の国際石油市場とアジア市場