出版社内容情報
米国と日本での半導体産業の成立と発展過程を,環境・風土,キーパーソン,企業戦略を軸に平易に解説.米国と日本だけがなぜ半導体大国になれたのか.また韓国を含めた今後の国際競争などを原点に立って考察している.
内容説明
20世紀は半導体の世紀、その陰には若さと野心に溢れた起業家や研究者、技術者がいた。
目次
第1部 米国の半導体産業の成立と発展―なぜ米国で半導体産業が生まれ、発展したのか(ベル研究所とトランジスタの発明―ケリーに見る人の活用と長期的視野に立つ戦略;フェアチャイルドの創設と人の育成―八人の青年の野心とベンチャー・キャピタル ほか)
第2部 日本の半導体産業の成立―なぜ日本で米国と拮抗する半導体産業が成立したのか(日本の半導体産業成立の要因―基盤となった日本人の気質;日本の電子技術の基礎―八木秀次と東北大学配子工学の世界水準到達 ほか)
第3部 半導体産業と国際競争―各国半導体産業の思惑と志向(韓国半導体産業の成立と特色―財閥と半導体産業の装置産業化;今後の日本の半導体産業―事業転換と事業特化)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
28
以下の3部構成。 ・米国の半導体産業の成立と発展 ・日本の半導体産業の成立 ・半導体産業と国際競争 第一部の話は、ショックレー、バーディーン、ブラッテンに関する本の中に詳しく書かれていたので、新たに知ったことというのはないのですが、日本人の著者ということもあって第二部はほとんどが新たに知っとことばかりでした。 第二部は非常に面白かったです。八木秀次、渡辺寧、西澤潤一など錚々たる方々が活躍されてます。 第三部では、財閥オーナー主導による韓国メーカーの進出が、詳しく書かれてました。 読みやすい本でした。2021/04/12