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出版社内容情報
原子炉暴走の正体,原子力発電の安全研究の歴史,原子炉安全設計など難解と思われる原子力発電の問題を専門家でなくても,理解できるように解説.◆項目 暴走の正体 反応度事故に対する研究の歴史 BWRの安全設計 チェルノブイリ事故 他
内容説明
チェルノブイリ事故をもたらした原子炉の暴走とは何か、その正体をこれまで行われた実験や研究をもとにやさしく記述。推理小説もどきの面白さで事故の状況を解明。比喩や逸話が随所に織り込まれているので一般にもわかりやすい。また、反応度事故に対する安全性を体系化した成書としても価値ある一書。
目次
第1章 暴走の正体
第2章 反応度事故に対する研究の歴史
第3章 BWRの安全設計
第4章 チェルノブイリ事故
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たんたんx
16
1996年刊行。本書で言及されている原子炉の事故は、米国のSL-1、ソ連のチェルノブイリ、日本のもんじゅ、英国のウィンズケール等だ。主に、SL-1(61年1月)とチェルノブイリ(86年4月)の原子炉暴走の経緯について詳しく解説している。SL-1は、軽水炉型で原子炉上蓋から人力で制御棒の出し入れをするタイプ、チェルノブイリは黒鉛型原子炉。どちらの原発事故も、作業員や研究者の作業ミスと規則違反が事故の直接の原因だ。その後、より高度な計算機(コンピュータ)の出現が機械による制御を推し進めた。2017/06/07
Kuinolp
1
この本を読んで、原子力の利用に対し150度(180度ではない)見方が変わった。手に取ったきっかけは、反対の立場を補強するための情報が得られるからと期待したからだ。ところが、期待に反して、原理から暴走しにくいこと、暴走を想定した実験が繰り返し行われていたこと、チェルノブイリの事故はいくつものミスが重なったため起きたこと(そもそも日本の軽水炉とは異なる)などを知った。しかし、高速増殖炉の開発は、冷却に金属Naを使う点が問題だと思うので、いまでも反対です。
jinrikiplane
1
原子炉の初歩からチェルノブイリ事故まで。炉心溶融についての説明が詳しく、分かりやすかった。2011/06/18
ガチャピン男爵
1
福島原発事故を受けて、原子力発電について知るために読みました。原発のしくみ、それを安全の運用するための研究や実験、そしてチェルノブイリの事件がどうして起こったのか、何となくではありますが理解できました。2011/03/27
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