出版社内容情報
ベルリンの壁の崩壊から2年,ドイツは,民族統一をなし,計画経済から市場経済への移行という困難な歴史的事業を進めようとしている.本書は,歴史の転換期の典型的なサンプルであるドイツ経済を解説する.◎項目 ・統一ドイツはいま ・苦悩する民営化
内容説明
開銀・フランクフルト事務所が現地から報告。歴史的市場経済移行はいま…。ベルリンの壁崩壊から2年、通貨統合1年。未曽有の困難に挑む統一ドイツ経済の厳しい現実と世界経済、日本経済への波及を読む。
目次
第1章 統一ドイツはいま(統一後のドイツ経済;統一のつけ〈増税への道〉;旧東独の経済危機を象徴する出来事;ソ連政変の衝撃)
第2章 激動!歴史のドラマ―「壁」崩壊から両独統一までの回顧(「壁」崩壊の前兆―ペレストロイカがもたらしたもの;「壁」崩壊から一気に進んだ通貨統合;通貨統合の実施から両独統一まで)
第3章 苦悩する民営化(旧東独国有企業の民営化〈信託公社方式〉;旧東独のインフラ整備をめぐる民営化〈民活方式〉;旧西独国営企業の民営化)
第4章 正念場のドイツ経済と旧東独再建のシナリオ(正念場を迎えたドイツ経済;旧東独再建のためのシナリオ)
第5章 統一ドイツの行方(進展する経済の三次産業化;産業の高度化とEC貿易の拡大;統一ドイツの行方;日本に期待される役割)