内容説明
次にやってくる「推論するコンピュータ」、いいかえれば「知識情報処理を行なうコンピュータ」は、人間のクリエーティブな私的活動を違和感なく助ける道具といえる。ノイマン型コンピュータとは次元の違う新コンピュータ時代がやってくる。80年代はそういうコンピュータの要素技術を各国が営営として開発してきた、90年代への橋渡し期であった。日本と米国、欧州がこの野心的な挑戦の実現にシノギを削りながらどう取り組んでいるかをまとめるのが、この本を著した目的である。
目次
プロローグ
第1章 DARPが進める第五世代コンピュータ対抗プログラム
第2章 米国の第五世代対抗プロジェクト民間版MCC
第3章 90年代の主役、並列処理コンピュータ
第4章 英国、アルベイ計画の成果をECのESPRIT2へメッシュ
第5章 産業活性化に立ち上がった西ドイツ
第6章 フランスの第五世代計画
第7章 ECのハッスル―壮大なESPRIT2
第8章 AIづく日本のコンピュータ利用
エピローグ