内容説明
モーリス・ヒルマンは、現代ワクチンの父である。彼の主要な業績は、実際にほとんどの子どもが受ける9つのワクチンである。ほとんどかかることがなくなり忘れられつつあるムンプス、風疹、麻疹は、過去には死をも招くことがある病気だった。著者のポール・A・オフィットが描いた濃厚で活気のあるこの物語は、200年にわたる医学の歴史と世界中で起きたその過程を織りなしながら、ワクチン開発の幅広い探求を中心に、ヒルマンの研究と経験を詳細に伝える。ポール・オフィットは、反ワクチンの議論に対して、ヒルマンと他の科学者の業績がどれだけ人類に恩恵をもたらして、それがなければどれほど失うものが大きいかを明確に示すことで、否定しがたい反論を展開している。
目次
1 “なんてことだ。これはパンデミックだ。ここまできた”
2 ジェリル・リン
3 8つの扉
4 破壊の天使
5 咳、感冒、癌、そしてニワトリ
6 恐ろしいものをつくりしもの
7 政治が絡む科学
8 血液
9 微小動物
10 不確かな未来
11 評価されなかった天才
著者等紹介
オフィット,ポール・A.[オフィット,ポールA.] [Offit,Paul A.]
フィラデルフィア小児病院感染症科のワクチン教育センター長であり、ペンシルベニア大学の教授である。ロタウイルスワクチンの共同開発者でもある
堀越裕歩[ホリコシユウホ]
世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所疫学コンサルタント/小児科医東京都立小児総合医療センター感染症科・免疫科非常勤。2001年昭和大学医学部卒業。沖縄県立中部病院、アンコール小児病院(カンボジア)、昭和大学病院小児科、国立成育医療研究センター総合診療部、トロント小児病院感染症科(カナダ)を経て、2010年に東京都立小児総合医療センター感染症科・免疫科を立ち上げた。多くの育てた後進が全国の小児病院、大学病院、基幹病院などで小児感染症専門家として活躍している。2019年よりWHOに異動し、ナイジェリアにてポリオウイルスを中心としたワクチンで予防できる疾患の予防接種プログラム、サーベイランス、アウトブレイク対応の技術援助に携わる。専門分野は、小児感染症、抗微生物薬の適正使用推進プログラム、国際保険、ワクチンである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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