出版社内容情報
《内容》 難病プロジェクトとして整形外科医を中心に世界に先駆けた取り組みを続け,近年,原因遺伝子解明など,基礎研究の急速な進歩がみられる脊柱靱帯骨化症につき,病因解明に関する新しい研究成果や新しい治療法の開発を紹介する一方,観血的療法の改良が一段落した感のある現時点での長期にわたる治療成績も掲載.
内容説明
従来から詳細な発表がなされてきた前方法、後方法などの観血的治療法の改良も一段落した感のある現在ではあるが、長期にわたる治療成績をじっくりと吟味した臨床論文は読者にとって大きな指針となり、大変読み応えのある内容になっている。病態解明から治療法まで、本書の内容を十分に理解していただくことにより、重度脊髄症に悩む多くの脊柱靱帯骨化症患者に対して、治療効果の上がる適切な治療戦略・戦術を選択できることになる。
目次
巻頭論文
1 疫学と自然経過(疫学;他疾患との関連;靭帯骨化の自然経過;進行に関する因子)
2 遺伝学的な進歩(原因遺伝子解明の最前線;遺伝子タイプと靭帯骨化形式との関連;遺伝子タイプによる進行予測の可能性)
3 診断(画像診断;術中モニタリング)
4 観血的治療
5 治療成績(治療成績に影響する因子;各治療法における成績に影響する因子)
著者等紹介
四宮謙一[シノミヤケンイチ]
東京医科歯科大学教授
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