別冊整形外科<br> 骨・軟部腫瘍の診断と治療 - 21世紀への展開

別冊整形外科
骨・軟部腫瘍の診断と治療 - 21世紀への展開

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  • サイズ A4判/ページ数 228p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784524277438
  • NDC分類 494.77
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 骨・軟部腫瘍(とくに骨肉腫などの悪性腫瘍)領域では,専門医による遺伝子診断や新しい画像診断など最先端の技術が期待される一方,一般医による早期発見や適切な初期治療が欠かせず,両者の連携がとりわけ重要となる.整形外科専門医資格にも必須のこの領域につき,最先端の基礎的研究から診断と治療の現況や新たな展開までを論文と座談会で紹介.患者のQOL改善をめざすすべての整形外科医必携.    

《目次》
【内容目次】
1.基礎的研究
1.発生機序
  1)癌遺伝子からの解析
  ・骨・軟部腫瘍の融合遺伝子と発症機構―EWS-Fli 1融合遺伝子を中心に
  ・軟部発生紡錘形細胞肉腫におけるp27Kip1,cyclin E蛋白発現の検討
  ・軟骨肉腫の遺伝子治療の試み
  ・骨・軟部腫瘍に対する遺伝子治療の可能性
  2)癌関連遺伝子からの解析
  ・骨・軟部腫瘍とSSX遺伝子
  ・軟部腫瘍とテロメラーゼ活性
  ・融合遺伝子の実地臨床応用
  3)その他
  ・肉腫肺転移のメカニズムとその治療―マウスRCT肉腫高肺転移株を用いた一連の研究から
  ・骨肉腫における細胞内シグナル伝達解明へのアプローチ
2.転移機序
  ・悪性骨・軟部腫瘍における間質金属プロテイナーゼ(MMP)の働き
2.診断
1.生検の適応とその方法に関する研究
  ・骨・軟部腫瘍における針生検法―切開生検法との比較
2.針生検の適応と診断率
  ・腹壁外デスモイド腫瘍のMRI所見とその経時的変化
  ・骨・軟部腫瘍に対する穿刺細胞診の有用性とその限界
3.画像診断
  ・軟部悪性腫瘍の術後経過におけるタリウムシンチグラフィーの有用性の検討
  ・転移性骨腫瘍の診断
  ・カラードプラによる軟部腫瘤の良悪性診断
4.分子生物学的な診断技術
  ・CGH法による腫瘍染色体解析技術について
  ・cDNAマイクロアレイ遺伝子発現解析による軟部肉腫分類の試み
3.治療
1.治療成績
  ・転移性上腕骨腫瘍の治療
2.化学療法
  1)骨肉腫の化学療法とその成績
  ・骨原発Ewing肉腫の化学療法とその成績
  ・根治的手術を施行せず抗癌薬化学療法のみで長期生存が得られた骨盤骨肉腫の1例
  ・Ewing肉腫7例の化学療法とその成績
  2)化学療法の有害事象を防止するための方策
  ・動注化学療法による皮膚筋肉障害に対する99mTc MAAシンチグラフィーの有用性
  ・高齢発症の高悪性度骨・軟部腫瘍に対する化学療法の検討
3.外科的治療
  1)腫瘍用人工関節の長期成績
  ・四肢悪性骨腫瘍および骨巨細胞腫に対するインプラントを用いた患肢温存手術の長期成績
  ・腫瘍用人工関節の中長期成績とその問題点
  2)骨腫瘍切除後の人工関節によらない温存患肢の再建
  ・骨腫瘍切除後の人工関節によらない下肢機能の再建―rotationplastyについて
  ・脛骨遠位骨肉腫に対する術中体外照射自家骨移植法を用いた再建
  ・血管柄付き腸骨移植による骨盤輪再建
  ・骨腫瘍切除後の高度な骨欠損に対する血管柄付き骨移植
  ・骨Ewing肉腫に対する化学療法の成績
  3)同種骨移植の適応と成績
  ・骨・軟部肉腫手術での血管柄付き組織移植による再建
  ・術中体外放射線照射自家骨移植法
  ・良性骨腫瘍掻爬後の骨欠損に対する同種凍結保存骨の有用性
  4)悪性骨・軟部腫瘍における切除縁縮小の可能性
  ・四肢転移性骨腫瘍―低侵襲手術の位置付け
  ・骨・軟部肉腫に対するカフェイン併用化学療法と縮小手術
  ・腓骨近位部発生骨肉腫に対する総腓骨神経を温存した辺縁切除術
  ・骨肉腫における術前画像効果判定と病理組織学的効果判定の
    対比および切除縁縮小の可能性の検討
  5)腫瘍切除後の組織再建の新しい試み
  ・多発性外骨骨腫症による前腕変形短縮の創外固定器による変形矯正
  ・悪性軟部腫瘍に対するbrachy therapyを併用した患肢温存術の治療成績
  ・液体窒素処理自家骨を用いたbone transportモデルの検討
  ・上腕骨に発生した悪性腫瘍切除後の組織再建の新しい試み
  ・患肢温存手術における機能的筋肉移植の意義
4.放射線治療
  ・アクリジンオレンジを用いた光線および放射線力学的療法による
    悪性骨軟部腫瘍の新しい患肢温存療法の概念と臨床応用
  ・四肢骨肉腫に対する術中照射の治療成績
5.予後不良例への新しい治療の試み
  ・末梢血幹細胞移植術の適応と成績
6.転移性骨腫瘍の治療
  ・骨転移に対するビスホスホネート製剤の可能性―tumor dormancy therapyとして
4.QOLの評価と改善の方策
  1.各種治療とQOLの比較,治療によるQOLの違い
  ・膝周囲悪性骨腫瘍切除後の歩行の解析

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