出版社内容情報
“構造構成主義”という哲学から痛みを捉えようとする新たな試みの書.“構造構成主義”という哲学から痛みを捉えようとする新たな試みの書.構造構成主義を用いて理論的に痛みを解説し,さらに,理論を臨床に役立たせる実例も併せて提示.親しみやすいイラストで,痛みを“哲学”することをやさしく解説した.痛みを診るすべての医療者はもちろん,痛みを理解したい一般の方へもおすすめの一冊.
阿部 泰之[アベ ヤスシ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OHモリ
1
●整形外科医、精神科医から緩和ケアになった阿部先生が 〇「科学的」にだけ考えているゆえに越えられない壁があり、それが”治せない”痛みを作っている ●と問題提起、痛み、とくに慢性疼痛を構造構成主義の立場で見直すことを説いた本。 〇「痛みとは契機=志向相関的に構成され続ける構造である」 〇「志向をとらえ、契機を与えより良い構造に構成する」 ●哲学書?ここだけ読むと意味わかんないけど実はちゃんと内容を読めばわかりやすく、書かれていることも違和感なく 日ごろ痛みに関して自分で思っていたことが整理された感じでした。2016/10/20
saboten130
1
捉え方の違い。難しいなー。2016/06/28
yutayonemoto
1
構造構成主義による痛み論。論じられている内容は概ね間違っていない。痛みに関して言うと、全て間違っていない。『構造構成主義とは何か』が全く読めない人が入門として読むのが良いかもしれない。選択肢の一つ。「痛みは構造だよ。」という議論から、もう一歩進んで、本質観取を行う必要がある。必要十分条件と納得できる「名づけ」をした方が良いのではないかと、僕は思う。最近、構造構成主義も相対化できるようになってきた。説明が出来ることと、実戦レベルでの可能性の担保というのは、内容が違うんだな。2016/06/10