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出版社内容情報
動画を見ながら,著者の経験した症例を疑似体験することで,実戦さながらに臨床現場で必要な手術戦略を学ぶ.『経食道心エコー法マニュアル(改訂第4版)』『レスキューTEE』に続く応用編.TEE(経食道心エコー法)は,その有用性が理解されつつあるが,習得は決して容易ではない.付録DVDの術前?術後の動画を見ながら,著者の経験した症例を疑似体験することで,実戦さながらに臨床現場で必要な手術戦略を学ぶことができる.
【内容目次】
SCENARIO
01.意識障害を伴う90歳代A型大動脈解離症例:到着時に血圧低下
02.左室破裂症例が開胸時にVF,DC無効:原因は?対処は?
03.腹痛を伴うA型大動脈解離症例:置換範囲は?開腹は?
04.右手の脈を触知しないA型大動脈解離症例:安全な送血ルートは?
05.左不全麻痺,意識障害を伴うA型大動脈解離:血圧低下ですぐORに
06.亜急性A型大動脈解離症例の術中イベント:救命の糸口を探れ!
07.胸痛,失神,ST上昇,ショックで搬入された症例:思わぬ展開に
08.ULPを伴う血栓閉塞型大動脈解離:ULPの実像と隠された併存疾患
09.ショック状態で搬入されたA型大動脈解離:脳分離体外循環のpitfall
10.ステロイド内服症例のTEVARで大動脈破裂:透視とTEEのコラボ
11.数週間で真腔が狭小化したB型解離に対するTEVAR:TEEの役割は?
12.AVR+CABG症例が閉胸時に突然VTに:原因は?そして対処は?
13.左鎖骨下動脈の高度石灰化を伴うAVR+CABG症例:LITAは使える?
14.上行大動脈全体が高度石灰化で遮断できないAVR症例
15.通常どおりのAVR+CABGとなるはずが:潜んでいた複数の伏兵
16.大動脈弁輪の石灰化が半端ではないAVR+CABG症例
17.AVR+CABG症例:体外循環離脱時に持ち上がった問題とは?
18.左室内狭窄を伴うAVR症例:弁置換後に狭窄が増強しないか?
19.AVR+CABG症例で上行大動脈の広範な石灰化:遮断は?切開は?
20.狭小弁輪を伴うAVR症例:体外循環離脱時に現れたARの正体は?
21.PLSVCを伴う大動脈二尖弁の感染性心内膜炎症例
22.CABG術後慢性期に胸水,腹水貯留をきたした左室周囲の器質化血腫
23.AVR+CABG症例:術前評価で気づかれなかった冠動脈関連の病態とは?
24.ルーチンチェックの大切さを再認識したAVR+上行大動脈置換症例
25.ANCA関連血管炎症例に起こった不思議なAR,MR:治療方針は?
26.上行大動脈石灰化と高度ASに合併する中等度ARをどうする?
TOPIC
1.大動脈の描出と病変の評価
A.大動脈の描出
01.上行大動脈の描出
02.弓部分枝の描出
03.腹部血管の解剖とオリエンテーション
B.大動脈病変のバリエーション
CASE01.OPCAB症例:上行大動脈後壁のmobile plaque
CASE02.OPCAB症例:前壁の厚い粥腫
CASE03.OPCAB症例:石灰化+粥腫
CASE04.OPCABで急遽pump conversion
CASE05.AVR+CABG予定の症例:石灰化の合間で遮断
CASE06.CABG症例:山脈状の隆起性病変
CASE07.弓部大動脈瘤症例:大動脈病変さまざま
CASE08.腹部大動脈閉塞による下肢虚血
2.左鎖骨下動脈の評価
CASE01.正常な左鎖骨下動脈
CASE02.左鎖骨下動脈の蛇行
CASE03.輝度は高いが狭窄なし
CASE04.全周性に軟らかい内膜肥厚
CASE05.散在性石灰化と内膜肥厚
CASE06.大動脈?左鎖骨下動脈の内膜隆起性病変
CASE07.石灰化の突出とプローブ操作のpitfall
CASE08.起始部の石灰化結節
CASE09.入口部の石灰化,有意狭窄なし
CASE10.狭窄か否かの評価
CASE11.中等度狭窄?
CASE12.高度狭窄?
3.TEEによる冠動脈評価
CASE01.#6の有意狭窄
CASE02.#11justの閉塞
CASE03.LMTの軽度狭窄と#6justの有意狭窄
CASE04.LMT有意狭窄と#6閉塞
CASE05.LMT?分岐部の中等度狭窄
CASE06.LMT?分岐部の高度狭窄
CASE07.LMT 99%狭窄
CASE08.少し離れた末梢の有意病変がわかるか?
CASE09.右冠動脈の走行の変異
CASE10.右冠動脈入口部の狭窄
CASE11.TEEの限界
冠動脈のTEE評価のまとめ
4.大動脈弁と冠動脈の描出
CASE01.ASで弁腹の石灰化結節,short LMT
CASE02.AS,ARのない二尖弁(上行大動脈拡大)
CASE03.二尖弁のAS,rapheに巨大石灰化結節
CASE04.AS,均等な弁尖石灰化
CASE05.弁尖?弁輪の板状石灰化
CASE06.大動脈前壁,STJの石灰化
CASE07.右冠動脈洞全体の石灰化
CASE08.右冠動脈起始異常,無冠動脈洞全体の石灰化
CASE09.左冠動脈の起始異常
CASE10.めまいの精査で見つかった高度AR
CASE11.AVR後の冠動脈評価:モードと連携と基本テクニック
CASE12.見えなければ,再確認
CASE13.縫合輪に近い冠動脈はどうなる?
5.僧帽弁・三尖弁と感染性心内膜炎
CASE01.評価に用いる3D画像
CASE02.弁輪拡大に対する弁輪リング
CASE03.P2の狭い範囲の逸脱
CASE04.P3の逸脱で三角切除
CASE05.P3逸脱で三角切除後,逆流遺残
CASE06.Commissural scallopの逸脱
CASE07.A2の広範な逸脱
CASE08.三尖弁形成術後の評価
CASE09.冠静脈洞拡大を伴う外傷性TR
CASE10.TAP後の大動脈基部出血
CASE11.僧帽弁P2の球状疣贅
CASE12.後尖弁輪のMACからの疣贅
CASE13.僧帽弁の巨大な疣贅
CASE14.Trousseau症候群の感染
CASE15.大動脈弁の弁輪部膿瘍
CASE16.大動脈弁,僧帽弁の感染性心内膜炎
CASE17.ペースメーカー感染1
CASE18.ペースメーカー感染2
CASE19.僧帽弁位人工弁のstuck
CASE20.僧帽弁位生体弁の破壊
6.腫瘍の外科治療とTEE
A.下大静脈内進展腎腫瘍
01.肝下部下大静脈レベル
02.肝部下大静脈レベル
03.右房に達するレベル
B.心臓内腫瘍
01.左房内の可動性腫瘍
02.右房内腫瘍
03.右房内巨大腫瘍
04.肺動脈内腫瘍
C.心大血管への浸潤を疑う腫瘍
01.上行大動脈に接する腫瘍
02.下行大動脈に接する肺腫瘍
03.鎖骨下動脈に接する腫瘍
04.腹部大動脈に接する腫瘍
7.体外循環におけるsafety net
01.送血管
02.脱血管
03.PLSVC
04.逆行性心筋保護
05.左室ベント
06.心内遺残空気
8.アーチファクト診断のキーポイント
索引
渡橋 和政[オリハシ カズマサ]
目次
SCENARIO(意識障害を伴う90歳代A型大動脈解離症例:到着時に血圧低下;左室破裂症例が開胸時にVF、DC無効:原因は?対処は?;腹痛を伴うA型大動脈解離症例:置換範囲は?開腹は?;右手の脈を触知しないA型大動脈解離症例:安全な送血ルートは? ほか)
TOPIC(大動脈の描出と病変の評価;左鎖骨下動脈の評価;TEEによる冠動脈評価;大動脈弁と冠動脈の描出 ほか)
著者等紹介
渡橋和政[オリハシカズマサ]
1957年生まれ。1982年広島大学医学部卒業。1988年広島大学医学部助手。1988年客員研究員、米国アルバート・アインシュタイン医科大学麻酔科。1991年広島大学医学部附属病院第一外科助手。1999年同講師。2002年広島大学大学院医歯薬学総合研究科講師。2006年同准教授。2011年高知大学医学部外科学(外科二)教授、現在に至る。日本超音波医学会(専門医、指導医)、American Society of Echocardiography、日本外科学会(外科専門医、指導医)、日本循環器学会、日本胸部外科学会(指導医)、日本心エコー図学会、日本心臓血管外科学会(心臓血管外科専門医)、日本心臓血管麻酔学会(評議員)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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