内容説明
本書では、骨盤骨折を単に骨盤骨の損傷としてとらえるのではなく、生体のｄｅｆｅｎｃｅｍｅｃｈａｎｉｓｍを破壊する、重症外傷という観点からとらえることを念頭において構成した。したがって本骨折を有する患者の初期治療、および合併損傷の診断や治療の手順に、かなりの頁をさいている。
目次
受傷機転と発生頻度（疫学）
骨盤骨折の臨床的診断法
骨盤骨折のＸ線診断と分類
骨盤骨折とショック
骨盤骨折のｆｉｒｓｔ ａｉｄ
多発外傷に伴う骨盤骨折
骨盤骨折の保存的治療
骨盤骨折の観血的治療
骨盤骨の単独骨折
スポーツ外傷としての骨盤骨折
転位の少ない骨盤環骨折
転位を伴う骨盤環骨折
骨盤環の脱臼・脱臼骨折
股関節脱臼骨折・寛骨臼骨折
頭部外傷を伴う骨盤骨折
胸部外傷を伴う骨盤骨折
腹部外傷を伴う骨盤骨折
尿路・直腸損傷を伴う骨盤骨折
開放性骨盤骨折
四肢外傷を伴う骨盤骨折
座談会 骨盤骨折と合併損傷（糸満盛憲；星秀逸；松原統；前川和彦；石井良章；小林茂夫）
骨折の保存療法とその再評価（榊田喜三郎；桜井修；小林郁雄；高橋定雄）
