出版社内容情報
現在の肺癌診療を学ぶ上で必要な新しい観点の肺癌診断学の書籍.これまでの存在診断・病期診断に留まらず,スクリーニングから確定診断,治療方針決定,治療効果測定までを解説した,現在の肺癌診療を学ぶ上で必要な新しい観点の肺癌診断学の書籍.構成は「I章 肺癌診断概論」,「II章 肺癌を見つける・見極めるための診断法」,「III章 肺癌治療に活きる診断法・ストラテジー」からなり,II・III章の最後には,診断力の問われるケースを掲載.また,知識が実臨床でどのように活かされるかわかるよう,「refer」でケースと本文をつなげる工夫も施した.明日からの肺癌の診断と治療に自信が持てるようになる一冊.
【内容目次】
I 肺癌診断概論
1.肺癌の分類?複数の分類法を重層的に使う
2.肺癌診断の全体像・フローチャート
II 肺癌を見つける・見極めるための診断法
A.スクリーニング:小さな陰影を見逃さない
1.肺癌を疑う(発見動機)
2.胸部単純X線写真で見逃さない?判読のコツ
3.CTの活用
4.肺がん検診の位置付けと実際
B.確定診断:肺癌の存在を確認し,性格を把握する
1.病理診断?肺癌と確定する病変と方法のポイント
2.喀痰細胞診による診断の割合と役割
3.生検による肺癌の確定?適応と「私の隠し技」
a.気管支鏡検査・生検
b.経皮針生検
c.外科的肺生検
d.胸腔鏡検査・胸膜生検
e.新技術開発
4.各種検査のための試料作製?効率的な検査実施のために
a.遺伝子検査
b.網羅的遺伝子検査の進歩と保存しておくべき試料
c.リキッドバイオプシー
d.感染症検査
e.鑑別・有害事象診断のためのびまん性肺疾患検査
C.病期診断:肺癌の進行度を把握する
1.病期診断?治療方針決定のための第一歩
2.肺癌の大きさ・拡がり・転移を見極める各種検査
a.CT
b.脳MRI
c.骨シンチグラフィー
d.FDG-PETの位置付け阿部光一郎
D.ケースで鍛える!肺癌現場診断力
Case1 この陰影をどう見逃さない?
Case2 症状はあるのに画像は一見正常…?
Case3 間質性肺炎の治療中に注意していても
Case4 増大するすりガラス陰影
Case5 増大かつFDG-PET/CTで集積を認める結節性病変
Case6 インフルエンザ+肺炎かと思ったら…?
Case7 すべての病変を肺癌としてよいか?
Case8 経過観察中のリンパ節腫大
Case9 CT所見は気管支壁肥厚のみだが…?
Case10 診断の難しいHIV陽性の多発結節影は…?
III 肺癌治療に活きる診断法・ストラテジー
A.肺癌の基本的治療戦略
1.非小細胞肺癌に対する基本的治療戦略
B.治療方針を決める診断
1.初期治療方針決定のための診断
2.コンパニオン診断薬とその問題点
3.ALK融合遺伝子同定における検査モダリティの不一致
4.治療後,どの検査をいつ行うか?
5.再発・転移診断のポイント?次の一手はどうするか?
6.新遺伝子診断法?治療に活かす考え方
7.血液検査(腫瘍マーカー)の役立つ場面
8.治療に影響する既存疾患診断
9.注意すべき治療関連有害事象の診断
a.肺障害
b.免疫チェックポイント阻害薬による特異的重篤有害事象
C.ケースで鍛える!分子標的治療に活かす肺癌現場診断力
Case11 EGFR検索で希少変異が!
Case12 高齢の進行NSCLC患者,念頭に置くべきことは
Case13 TKI耐性,さてどうする?
Case14 変異検査で血漿と組織の検査結果が一致しない!?
Case15 PD-L1陽性,さてどうする?
Case16 急速に進行する腫瘍
Case17 薬剤性肺障害か再発か?
Case18 「腫瘍増大=悪化」か?
索引
弦間 昭彦[ゲンマ アキヒコ]
編集
内容説明
個別化治療、分子診断…新たな局面の整理とその先へ。存在を見逃さない、進行度を見極める、治療戦略に活かし、効果判定を確認する。どう解釈し、どう治療に活かすか。
目次
1 肺癌診断概論(肺癌の分類―複数の分類法を重層的に使う;肺癌診断の全体像・フローチャート)
2 肺癌を見つける・見極めるための診断法(スクリーニング:小さな陰影を見逃さない;確定診断:肺癌の存在を確認し、性格を把握する;病期診断:肺癌の進行度を把握する ほか)
3 肺癌治療に活きる診断法・ストラテジー(肺癌の基本的治療戦略;治療方針を決める診断;ケースで鍛える!分子標的治療に活かす肺癌現場診断力)
著者等紹介
弦間昭彦[ゲンマアキヒコ]
日本医科大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。