出版社内容情報
個別性が高い(一般的な例が存在しない)、人生の最終段階における意思決定を、どのように支援するか。患者さん本人と家族の方に、どのようにして最良の過ごし方・医療を提供できるか。
本書はこのようないわばマニュアルの存在しない領域について、本質論から説き起こして必要とされるコミュニケーション技法を解説し、著者の理論による実践的な問いかけ→答えを積み重ねて、順を追って読み解くことによって技術・態度が自然と身につくよう構成されている。解説文は著者が読者に語りかける親しみやすいスタイルで、ワークシートを多用し、医療の場における課題を身近なわかりやすいものに置き換えた具体例として示しながら進められる。
本書を通読して自分のものにできれば、「人生の最終段階」に限らない、医療者・援助者として生涯役に立つコミュニケーション能力を身につけることができる。
内容説明
本書は第6章の実践の前に、基本的な考え方やコミュニケーション技術を修得して積み上げていく構成としています。建物を建てるときに基礎がしっかりしていなければ、その上にどんなものを建てても危ういですよね。本書は基礎からしっかり身につくように工夫しました!
目次
第1章 2000年以上変わっていないこと
第2章 人生最終段階の意思決定⇔支援
第3章 意思決定とは何か―意思決定を基礎づける
第4章 価値観コミュニケーション
第5章 「人生最終段階の意思決定を支援します!」―そういうあなたはどんな人?
第6章 人生最終段階の意思決定の実際―これまで学んだことを実践に
付録
著者等紹介
阿部泰之[アベヤスシ]
旭川医科大学病院緩和ケア診療部副部長。1972年長野県生まれ。1999年旭川医科大学卒業後、整形外科医として主に骨肉腫などの骨軟部腫瘍の診断・治療に従事。2005年和歌山県立医科大学にて緩和ケア病棟に勤務。2006年旭川医科大学病院緩和ケアチームを立ち上げ、同チーム専任医師となる。2007~2010年には同大学精神科医師を兼任。2010年10月から現職。緩和医療専門医。医学博士。医療者・介護者・福祉者のための「ケア・カフェ」代表、プレゼンテーションクラブ「プレクラ!」代表。エッセンシャル・マネジメント・スクールCo-Founder。絵本作家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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OHモリ
teddy11015544
Iwata Kentaro
佳蓉