NPPVマニュアル―非侵襲的陽圧換気療法の実際

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  • サイズ B5判/ページ数 239p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784524239290
  • NDC分類 492.28
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 NPPVは侵襲の少ない人工呼吸療法として,慢性呼吸不全だけでなく急性期にも適応が広がってきている.本書は,医師とコメディカルスタッフに向けて,病態に応じたNPPVの施行法を,適応,マスクの選び方から機器の設定,患者ケア,合併症対策,スタッフ教育,在宅まで,図表を多用して平易に解説した.また代表的な疾患,病態については別項を設けて詳述した.    

《目次》
【内容目次】
1章 はじめに―NPPVの歴史と現状―
A 人工呼吸の歴史
1.概念
B 非侵襲的人工換気の歴史
C NPPVの歴史
1.神経筋疾患での呼吸管理
2.睡眠呼吸障害の呼吸管理
3.COPDの呼吸管理
4.ICUでの呼吸管理
D 現状
1.非侵襲的換気療法の略語
2章 NPPVの特徴
A 気管挿管による換気との相違
1.気管挿管という手技をしないでよいこと
2.気管内にチューブが存在すること
3.マスクで換気をすること
4.看護ケアやコストの問題
B 一般的な適応
1.意識が良いこと,気道が自分で確保できること
2.顔面の変形など,物理的にマスク装着が不可能ではないこと
3.患者がNPPVを理解し,協力的であること
4.気道分泌物が多量でないこと
5.空気の通り道に外傷がないこと
6.腹部膨満やイレウス状態など,消化管内容物の貯留が激しいとは考えられないこと,吐血などをしていないこと
7.ショック状態など,厳重な呼吸管理が必要ではないこと
C 間欠的なNPPVの施行が有効である理論的根拠
3章 NPPV用人工呼吸器
A NPPV専用装置
1.従来のICU型人工呼吸器との違い,特徴
2.代表的機種とその性能比較
B クリティカルケア型人工呼吸器によるNPPV
1.クリティカルケア型人工呼吸器によるNPPV
2.マスク換気時のトリガー感度,呼気認識とその他の補正
3.マスクの種類について
4.タービン方式と高圧バルブ方式との違い
5.換気モード
6.アラーム
4章 NPPVの理解に必要な呼吸モード
A Continuous positive airway pressure(CPAP)
1.概念
2.期待される効果
3.問題点
4.設定方法
B Pressure support ventilation(PSV)
1.概念
2.期待される効果
3.問題点
4.設定方法
5.Bilevel positive airway pressure(BiPAP(R),bilevel PAP)
C Proportional assist ventilation(PAV)
1.概念
2.期待される効果
3.問題点
4.設定方法
5章 NPPVに必要な器具
1.マスクとインターフェイス
2.マスクの分類
3.マスクの選択
4.固定バンド(ストラップバンド),もしくはヘッドギア
5 マスクの装着手順と注意点
6.マスクに関連する合併症と対策
7.呼気ポート
8.酸素(添加)ポート
9.安全弁もしくは緊急開放弁
10.呼吸器回路
11.加温加湿,ネブライザー
12.フィルター
13.モニタリングライン,その他のライン
14.洗浄,消毒
6章 NPPVの施行方法
A 急性期の場合
1.患者への説明
2.マスクの選択
3.マスクのつけ方
4.初期設定
5.評価
6.設定変更の方法
7.ADL(食事,飲水,会話,安静度)
8.気管挿管の判断と時期
9.ウィーニングの方法
B 慢性期の場合
1.長期酸素療法(LTOT)とNPPV導入
2.NPPV導入の具体的手順
7章 NPPVトラブルシューティングと合併症対策
1.不適切な患者選択
2.回路トラブル
3.人工呼吸器が作動しなくなった
4.Spo2の急速な低下
5.リークが多い
6.患者がマスクを嫌がり取ってしまう
7.呼吸がうまく合わない,呼吸困難が改善しない
8.去痰不全が疑われる
9.その他の訴え
8章 NPPVを使用している患者のケア・看護
A 急性期の場合
1.治療に関わるスタッフ(医師,看護師,呼吸療法認定士)全員がNPPVの器材について理解する
2.装着時の観察点,注意点
3.問題が発生したときの対応
4.看護の実際
5.事例紹介
B 慢性期の場合
1.ケアの要点
2.NPPV施行手順
3.観察
4.NPPV施行中の問題と対処
5.患者教育
6.精神的看護
7.在宅に向けて多職種との連携
9章 スタッフ教育
A NPPVにおける教育の重要性
B スタッフ教育の実際
1.NPPVについての勉強会の方法
2.NPPVを安全に使用するうえでの注意点
3.効果
10章 在宅NPPV
A NPPVの長期効果
B NPPVの在宅移行に向けての患者および家族の教育
C 在宅での療養指導
1.感染予防
2.右心不全対策
3.医療機関への連絡
4.呼吸リハビリテーション
5.地域医療協力
6.経済的負担
7.社会的支援
8.在宅モニター
D 在宅移行後の問題点
1.呼吸器に関連したもの
2.NPPV開始後の合併症
3.急性増悪時の対応
4.急性増悪によらない動脈血ガスの悪化と終末期の選択
E 在宅NPPVの現況
11章 NPPVに必要な器械・器具の保守点検
A NPPVを安全に行うポイント
1.院内でNPPV療法を行う場合
2.在宅でNPPV療法を行う場合
B 在宅NPPVで用いられる酸素供給システム
1.吸着型酸素濃縮器の構造と機能
2.酸素濃縮器の設置上の注意点
3.酸素濃縮器の保守点検
4.酸素濃縮器の作動点検
5.酸素
C NPPV用陽圧人工呼吸器の基本構造
1.NPPV用人工呼吸器と呼吸器回路
2.NPPV装置の保守点検
3.作動点検
4.加温加湿器の点検
5.エアーチューブの点検
6.エアーチューブの消毒
7.マスクの点検
8.ヘッドギアの点検
12章 疾患別NPPV対処法
A 慢性疾患に対するNPPV
1.COPDの安定期(導入時期と患者の選択/有効性とその理論)
2.肺結核後遺症,脊椎後側彎症
3.慢性心不全とチェーン-ストークス呼吸
4.睡眠時無呼吸症候群
5.神経筋疾患
B 急性疾患に対するNPPV
1.COPDの急性増悪
2.急性肺水腫(理論的根拠・患者の選択と施行方法)
3.周術期
4.外傷患者
5.その他の急性呼吸不全
13章 呼吸理学療法とNPPV
A NPPVと排痰法
B NPPVと運動療法
C NPPVの応用
索引

目次

はじめに―NPPVの歴史と現状
NPPVの特徴
NPPV用人工呼吸器
NPPVの理解に必要な呼吸モード
NPPVに必要な器具
NPPVの施行方法
NPPVトラブルシューティングと合併症対策
NPPVを使用している患者のケア・看護
スタッフ教育
在宅NPPV
NPPVに必要な器械・器具の保守点検
疾患別NPPV対処法
呼吸理学療法とNPPV

著者等紹介

大井元晴[オオイモトハル]
大阪回生病院副院長・睡眠医療センター センター長

鈴川正之[スズカワマサユキ]
自治医科大学救急医学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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