出版社内容情報
《内容》 アルコール摂取がないにもかかわらず,組織所見がアルコール性肝炎と類似する特徴を持つ,非アルコール性脂肪性肝炎が話題となっている.多くの場合,脂肪肝として見逃されているこのNASHを,実際例の提示により診療のポイントを明解に提示する.前半ではそのメカニズムを探り,診断のプロセス,治療についてもわかりやすく解説した.
《目次》
【内容目次】
1.NASHとは何か
A.NAFLDとNASH
B.脂肪肝との違い
C.NASHの診断
1)疫学的背景
2)臨床的特徴
3)アルコール摂取歴
4)病理組織診断
5)成因
2.NASHは決してまれではない
A.患者背景
B.疫学
C.米国との比較
D.どのような患者が多いか
3.生活習慣病からみたNASH
A.生活習慣病とは
B.生活習慣病としてのNASH
1)肥満,脂肪肝とNASH
2)喫煙とNASH
3)アルコールとNASH
C.生活習慣病からみたNASHの治療
1)食事療法および運動療法
2)薬物療法
4.NASHの発症メカニズムを探る
1.インスリン抵抗性
A.糖の取り込みにおける肝臓の役割
B.インスリン抵抗性とは
C.NASHにおけるインスリン抵抗性
D.インスリン抵抗性増大の遺伝的環境的要因
2.酸化ストレス
A.酸化ストレスとNASH
B.酸化ストレスの成因
1)脂肪酸によるペルオキシゾームβ酸化の亢進
2)チトクロームP4502E1(CYP2E1)の誘導
3)炎症性サイトカイン
4)抗酸化ビタミンの摂取不足
5)鉄蓄積
C.NASHにおける酸化ストレスマーカー
D.NASHに対する抗酸化療法
1)ursodeoxycholic acid(UDCA,ウルソ)
2)瀉血療法
3)bezafibrate
4)抗酸化薬
3.サイトカイン(TNF-αとレプチン)
A.TNF-α
B.レプチン
1)レプチンと肝線維化
2)レプチンによる肝線維化増強の機序
5.NASHの診断のプロセス
1.脂肪肝からNASHを疑う
A.NASHを疑う病態
1)脂肪性肝障害
2)NAFLDの診断
B.NASHの診断
1)NASHの診断所見
2)NAFLDの肝生検の適応
3)進行したNASH
2.肝生検:組織診断のポイント
A.NASHとは
B.NASHの組織学的概要
1)脂肪化
2)肝細胞個々の変化
3)実質の壊死・炎症所見
4)ALD類似の線維化パターン
C.NASHの診断にあたっての留意点
D.NASHとALDの類似性
6.NASHの治療はどうするか
A.日常生活指導
1)食事療法
2)運動療法
B.薬物療法
1)肝庇護薬
2)抗酸化薬
3)高脂血症治療薬
4)糖尿病治療薬
5)今後期待される治療法
7.NASHの症例に学ぶ
1.肥満を伴い減量とともに肝機能が改善した例
2.高度肥満を伴い体重の増減と肝機能が並行した例
3.肥満を伴った小児例
4.高度の糖尿病を伴った肥満のない例
5.高度のやせ(anorexia nervosa)を伴った例
6.高度肥満に睡眠時無呼吸症候群を伴い瀉血療法を行った例
7.家族(兄弟)発症例
8.薬物性NASH例
1)tamoxifen
2)halothane肝炎を契機に発見された例
9.外科手術後に発症した例
1)blind loopに伴った例
2)short bowelに伴った例
10.生体肝移植後に再発した例
11.クローン病に合併した例
12.薬物の効果があった例
a.pioglitazone
b.α-tocopherol
13.肝細胞癌を合併した例
内容説明
本書はまずNASHの概念、実態、疫学、発症メカニズム、診断、治療について第一線の先生方にできるだけ簡潔に解説していただいた。さらに、実際の症例を呈示することによりNASHについての理解を深めるように企図した。
目次
1 NASHとは何か
2 NASHは決してまれではない
3 生活習慣病からみたNASH
4 NASHの発症メカニズムを探る
5 NASHの診断のプロセス
6 NASHの治療はどうするか
6 NASHの症例に学ぶ
著者等紹介
石井裕正[イシイヒロマサ]
慶応義塾大学名誉教授
大西三朗[オオニシサブロウ]
高知大学消化器病態学教授
坪内博仁[ツボウチヒロヒト]
宮崎大学第二内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。